水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan
by 佐野真吾、歩海
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ナガトゲバゴマフガムシ
南西諸島では普通に見られるゴマフガムシ属の一種です。 沖縄県でよく見かけるゴマフガムシの仲間はナガトゲバゴマフガムシの他にシナトゲバゴマフガムシとホソゴマフガムシがいます。
ホソゴマフは翅端にトゲがなく一回り小さいのですぐ見分けられますが、ナガトゲバとシナトゲバはサイズも同じくらいで同じように翅端にトゲがあるのでよく似ています。また八重山諸島の方では同所的に見られる場所もあります。顕微鏡を使って細かく見れば明確に分かるのですが、採集した時の感覚ではやはりナガトゲバは和名の通り細長く、シナトゲバより若干小さい印象があります。 〈生息地の様子,沖縄本島〉
海岸沿いの水溜まりに多産していました。開けた環境が好きなようで、場所によっては多産していることもあります。
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by shingo-ayumi
| 2024-12-08 17:11
| 水生昆虫いろいろ
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ヤンバルトサカヤスデ
台湾原産のヤスデの一種です。「ヤンバル」と付いていますが、沖縄本島北部の固有種ではありません。 数年前に神奈川県では爆発的に増えて話題になりました。もともとは植物や植木の運搬に伴い侵入したと言われています。
三浦半島でも2、3年前に葉山や横須賀で大発生し、足の踏み場のないくらいに大変なことになった場所もありました。とある公園では掃除係りの人がはいて掃除する程でした。ところが今は収まり、いるにはいますが、2、3年前程ではなくなりました。 すっかり収まったなと思っていましたが、今年に入ってから地元観音崎では増えています。2、3年前に大発生した時、観音崎ではまったく見られなかったのですが、ここへ来てかい!と突っ込みたくなります。 観音崎自然博物館の館内にも毎日どこからともなく侵入してきます。 これと言って被害があるわけではないのですが、さすがに数が多すぎると大変です。ただ、刺激与えると、シアン化水素を含む悪臭ガスを放出するようで少し臭いです。乾燥には弱いようで、建物に入ったり、コンクリートに出てしまうと弱って死んでしまい、気づけば死体だらけになってしまいます。
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by shingo-ayumi
| 2024-12-05 19:04
| 外来種
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ホシマルミズムシ
国内では南西諸島に分布するマルミズムシ科の一種です。体長は1.5mm程で、普通のマルミズムシよりも小型で、背面にはパッと見でもわかるような模様があります。また、なんと言っても特徴的なのが前胸背にある5つの黒点です。 今回採集した場所では普通のマルミズムシと同所的に見られました。
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by shingo-ayumi
| 2024-12-02 23:18
| 水生半翅
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海況が良くないと入れない洞窟
先日も現地に行ったものの海が荒れていて、行きたかった洞窟までたどり着けませんでした。しかたがなく行ける範囲で調査をしてきました。海岸洞窟の中では意外にもいろいろな昆虫が採集できて面白いのです。
〈コオイムシ〉
〈コオイムシ〉
結局洞窟は早々に諦めて、以前、コオイムシを偶然見つけた地図に載らない秘密の池に寄ってみることにしました。すると今回はコオイムシがいっぱい!!やった偶然ではなかったんだ!
他にもいくつか副産物を楽しんで帰宅しました。…なんていうつぶやきのような投稿でした。
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by shingo-ayumi
| 2024-11-29 22:36
| その他
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夏に里帰りしたクロゲンゴロウはどうなったのか?
保全池に行く途中にある各所の湿地で採集しながら現地に向かいます。 〈オオコオイムシ〉
今までいなかった場所に突然オオコオイムシが出現しました。どこかから飛んできたのでしょう。この地域ではコオイムシしかいないと思っていたので驚きました。 さらに他の湿地へ 〈コマルケシゲンゴロウ〉
コマルケシゲンゴロウもまたこの地域では珍しい種です。この場所は遷移が進行したヒタヒタの湿地です。しかし、今年の春に高校生たちが遷移した湿地を手で掘って小さな解放水面をいくつか作ったところ、コマルケシゲンゴロウは一気に増えました。このような微妙な湿地を好む種の保全は長期的に見た時に、この作業を定期的に永久にやらないとダメなのか…と難しさを感じます。
そんな湿地から数メートル離れた陸地にあった朽木や石をひっくり返していくと、すでに越冬準備に入り上陸していたコシマゲンゴロウを数個体確認することができました。しかし、この日は暖かかったせいか、障害物をどけるとすぐに動き出してしまいました。
コシマゲンゴロウはこのような方法で何度か見つけたことがありますが、シマゲンゴロウは見つかりません。もう少し水辺から離れた場所で越冬するのでしょうか? さて、いよいよクロゲンゴロウの保全池にやってきました。先月までたくさんいたシマゲンゴロウやコシマゲンゴロウの姿はありません。
これまでマーキングを施し放流したクロゲンゴロウは13個体です。そのうち今回は11個体を再捕獲しました。 ちなみにこちらはジュニア生物調査隊のアンリちゃんが自分で育てて放流した個体です。翅にはアンリの「A」がマーキングされています。8月に放流してから毎月調査をしてきましたが、11月になっても池から出て行かず残っています。 今回、相棒のナギサくんも自分で育てた個体にマーキングをして放流しました。さて、これらの個体が来年繁殖してくれると良いのですが。
これからの時期は池を引っ掻き回すと越冬中の虫たちにダメージがありそうなので(そもそも寒くてもう移動はしないと思われるので)、しばらく調査はお休みする予定です。次の調査は3月下旬か4月に実施したいと思っています。 #
by shingo-ayumi
| 2024-11-20 09:51
| 生きものに関する活動
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