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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan


by 佐野真吾、歩海

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標本と思い出

 今日は午前中、まだ調査がなされていない地域でカヤネズミの調査をしてきました。しかし、炎天下のなか探し回ったにもかかわらずまったく見つけられませんでした・・・
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 というわけで、その後は、家に溜まった標本を実家に運んで、実家にある標本と合わせて整理をしてきました。標本整理をしていると過去の標本に目が行き、その虫を採った時の思い出に浸ってしまいます!笑
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〈ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)〉
 これは、僕が小学校3年生の時に初めて採ったゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)です。こいつを採った時の震えるような興奮は今でも忘れません。ちなみに、このゲンゴロウを採った池は、それから数年後に埋め立てられてしまいました。そして、それがきっかけで、僕は保全に興味を持ちました。このゲンゴロウは、僕をゲンゴロウ屋にして、保全やその他いろいろな活動に導いてくれた大切な標本です。
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〈ハイイロゲンゴロウ〉
 これは、比較的最近ベトナムで採ったハイイロゲンゴロウです。このハイイロゲンゴロウは、内陸部の標高1500mを越える山岳地帯の水溜りで採りました。ハイイロゲンゴロウといえば、海に近い開けた水辺や田んぼ、学校のプールなどで普通に見かける種で、平地の開放的な水辺に多いイメージです。しかし「え?ハイイロゲンゴロウってこんな山岳地帯にもいるんだ?」と驚いた記憶があります。
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〈ヒゲブトコツブゲンゴロウ〉
 これは、僕が大学1年生の頃、東北地方にマルコガタゲンゴロウを探しに行った時に採ったヒゲブトコツブゲンゴロウです。ちなみに、その時の遠征ではマルコは採れず悔しい思いをして帰宅しました。このヒゲブトコツブゲンゴロウを見ると、「あっ!これはマルコが採れなかった時の遠征で採ったやつだ!」と思い出します。
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〈オオヒメゲンゴロウ〉
 このオオヒメゲンゴロウは、大学生の頃、後輩たちと千葉県に行った時に採った個体です。オオヒメゲンゴロウは北海道や東北、中部なんかでは比較的よく見かけますが、関東南部では結構珍しいと思います。ちなみにこの個体は夜の休耕田で採ったのですが、調査中に後輩の一人が「イノシシだ!眼が光ってる!」と騒ぎだし、懐中電灯で照らしてみると「なんだ野良ネコじゃねぇーか!」なんていう思い出があります。
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〈ウエノチビケシゲンゴロウ〉
 このウエノチビケシゲンゴロウは、西表島にのみ分布する小さなゲンゴロウです。大学2年生の時、大学・大学院時代の恩師でありゲンゴロウの師匠でもあるK先生が、西表島での実習中に「よしウエノチビケシを採りに行こう!」と、案内してくれました。この頃は、小型種についてはまだまだ未熟だった僕は、西表だけにしかいないウエノチビケシゲンゴロウってどんなゲンゴロウなんだろうとドキドキしながら付いて行きました。しかし、先生は、細い林道に入り、林道に染み出ている僅かな流れを砂利や草ごと掬い始めました。「ほら採れたぞ!」「え?どれですか?・・・うわ!小っさ!!」。ウエノチビケシゲンゴロウは体長1.5mmくらいのメチャクチャ小さいゲンゴロウでした。
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〈キイロコガシラミズムシ〉
 20代前半、南西諸島にはとにかくよく行っていました。これまでだいたい30島くらい行きました。僕が大学院1年生の時、研究室の先輩と後輩で与那国島に行ったことがありました。そして、最終日に田んぼの脇の湿地でキイロコガシラミズムシを見つけたのでした。「キイロコガシラって南西諸島に記録あったっけ?まさか新種!?」と夢を膨らませたのでした。まぁ、結局新種ではなかったのですが、与那国のキイロコガシラは貴重な記録であることは間違いないようです。自分が作った標本を見ていると、その虫を採った時の思い出が蘇ります。

 標本というのは、貴重な自然資料としての価値はもちろんですが、こうやって採った時のことを思い出すことも大切なことだと思っています。そういう記憶を思い出すことで、次のモチベーションになったり、その虫や虫がいた地域への愛着になったりするのです。そしてその愛着が、保全や活動に繋がったりもします。自分で標本を作って、その標本を見て感じる想いをこれからも大事にしていきたいと思います。


by shingo-ayumi | 2016-09-10 22:14 | その他 | Comments(0)