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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。


by 佐野真吾、歩海

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カンボジアの旅(2019) ~その2~

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 最初に行った場所から3時間近く移動し、今度は比較的標高のある山地を流れる川にやってきました。
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〈上:Tetracanthagyna sp./下:Chlorogomphus sp.〉
 上のコシボソヤンマのようなヤゴはTetracanthagyna属のヤゴです。以前マレーシアやベトナムで見たことがありましたが、それよりもぜんぜん小さいので別種なのかもしれません。下のヤゴは日本にもいるミナミヤンマの1種です。
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 他にも多種多様なヤゴが見られました。ここはかなりトンボの多様性に富んだ場所でした。

 この場所は面白そうだったので、翌朝も行ってみることにしました。
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 翌朝、川をひたすら遡りながら森の中に入ってみました。
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 トンボの種類はカワトンボの仲間、ハナダカトンボの仲間、ルリモントンボの仲間、コヤマトンボの仲間、サナエトンボの仲間、Zygonix属、分類は分かりませんがイトトンボの仲間等いろいろ見られたのですが、時期的に若干早いようで、前日採れたヤゴの成虫は見られませんでした。
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森の中もジャングルという感じで魅力的でした!
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Sandracottus maculatus
 S.maculatusは、森の中にある小さな水溜りで見られました。
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 このゲンゴロウは、日本のシマチビゲンゴロウくらいの大きさで、ワンドや溜まりで見られました。以前マレーシアやベトナムでも標高の高い源流域で似たような種を採ったことがあるのですが、まだちゃんと調べていません。
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 お昼までゆっくり堪能して山を降りることにしました。
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 実は山に登る前にも川があり、気になっていました。この川は宿泊させていただいているお寺のすぐ横を流れています。明日はこの川に入ってみようということで、この日は17時くらいに終了しました。
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お疲れ様~
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 この時期のカンボジアは18時くらいに日が沈みます。
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 橋の上でたくさんのトンボが黄昏飛翔をしていました。
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 黄昏飛翔をしていたのはアメイロトンボです。

 その後完全に日が落ちて、あたりは真っ暗闇になりました。ガイドのCさんに夕飯を用意していただきみんなでご飯を食べました。


 そういえば、私たちが寝泊まりをしている所に一匹の犬がやってきてずっと近くにいました。東南アジアでは狂犬病の危険性があるので、犬には気を付けろとよく言われるので最初は警戒していたのですが、犬は怒っているわけでもなく懐いてくるわけでもなく、こちらが食事をしていてもねだりに来たりもしませんでした。こいつ何がしたいんだろうな~と思っていたのですが、夜に一頭のウシが敷地内に迷い込み、焦って走り回っていると、これまでずっと大人しかった犬が突然吠えながら走りだし、牛を敷地内から追い出してくれました。そうかこいつは番犬だったんだ!と感心しました。その後も何度か異変がありそうな時はすくっと立ち上がって走りだし、様子を見に行ってくれているようでした。なんて賢い犬なんでしょう!お坊さんにお客さんが来たらボディーガードをするように言われているのでしょうか?笑
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 さて、日が落ちてご飯を食べたらお待ちかね!夜の生きもの探しの時間です。お寺の敷地内には大木がいくつかあって、その根元や洞の中から次々といろいろな生き物が出てきました。そしてあの声も!

「ゲタゲタゲタ カッコウカッコウ!」

でた!

そしてついに「カッコウ」の正体が明らかになりました!
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〈トッケイゲッコウ Gekko gecko
 声の正体はトッケイゲッコウでした。日本のペットショップでは「トッケイヤモリ」の名で売られている人気ペットです。そういえば昔、ベトナムの田舎のホテルでも見たことがありました。そして、鳴き声ですが、「カッコウ」ではなく「ゲッコウ」でした。トッケイゲッコウはヤモリの模式種で、英名や学名の「gecko」は鳴き声に由来するそうです。この独特な鳴き声から、地域によって何回か連続で鳴くと幸福が訪れるというような言い伝えがあるそうです。
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 大きい個体は30cmくらいありましたが、上の写真のように小さい個体は10cmくらいで可愛いもんです。意外と凶暴で捕まえるとかみつきます!
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〈ヒキガエルの一種〉
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〈タマヤスデの一種〉
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〈サソリモドキの一種〉
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 このカエルはガイドのCさん曰く、カンボジアではよく食べられているそうです。こう見えて木登りも上手でした。
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〈サソリの一種〉
 さて、お寺から20分程歩いて、昼間のうちにチェックしておいた田んぼ脇の用水路に行ってみることにしました。昼間見た時はCybister gueriniやコガタノゲンゴロウなどがいたので、夜行けば泳いでいる姿を見ることができるんじゃないか!と期待していました。
 用水路に着いて、ライトを照らすと早速ゲンゴロウが泳いでいる姿を確認しました。
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Cybister guerini
 さらにカタヤマくんが「こっちいっぱいいますよ!」と言うので行ってみると、ライトに照らされた範囲内にトビイロゲンゴロウサイズのゲンゴロウが5, 6匹泳いでいるではありませんか!興奮して網で掬うと…やや!?これは!?
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Cybister fumatus
 日本のマルコガタノゲンゴロウに似たゲンゴロウ属の一種、Cybister fumatusでした!
 おぉすげぇ!初めてみた!しかもいっぱいいる!
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 さらにタッキーはC.fumatusがたくさんいる溜まりを見つけて、みんなで掬いまくりました。この溜まりは、水が茶色く濁っていて、空気を吸うために浮いてきたところを狙い撃ちで掬ったのですが、おそらく見えないだけでまだまだたくさんいるのでしょう。
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〈マダラゲンゴロウ〉
 日本では大東諸島でのみ記録があり、現在おそらく絶滅したマダラゲンゴロウもいました。

 というわけで、わずか30分たらずでC.gueriniC.fumatas、コガタノゲンゴロウ、マダラゲンゴロウ、オキナワスジゲンゴロウ、ウスイロシマゲンゴロウを確認することができました。中でもC.gueriniC.fumatasの個体数は多く、優先しているようでした。

 こうして大満足した私たちはお寺にもどり、興奮なりやまぬ気持ちのまま採ったゲンゴロウを撮影しました。そして12時半頃ようやくハンモックに入り、トッケイゲッコウの鳴き声を聞きながら眠りについたのでした。
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 翌朝、昨晩の興奮が残っていたのか、私としては珍しく6時頃から目が覚めました。そして7時くらいに朝食をいただき、お寺の横を流れる川に入り散策を開始しました。
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〈デンジソウの一種〉
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〈サナエトンボの一種〉
 8時半頃からトンボがたくさん飛び始めました。この時期の東南アジアでは、多くのトンボが8時頃から飛び始めて、気温が高くなる10時頃にはピークを過ぎてしまいます。暑すぎると飛ばなくなるというのはどこの国でも同じです。
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〈サナエトンボ科の羽化殻〉
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Chlorogomphus sp.〉
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 この川では淡水魚の種数が多く、ハゼの仲間、ナマズの仲間、ドジョウの仲間、ライギョの仲間、ゴクラクギョの仲間、コイ科の仲間など、上の写真以外にも様々な種が見られました。
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 というわけで、山地・低山地に2泊3日留まり、次は、低地の氾濫原に向かうことにしました。旅の前半戦はこれで終了です。


by shingo-ayumi | 2019-04-23 21:24 | | Comments(2)
Commented by シャウラ at 2019-04-25 16:12 x
Lacconectus だと思います。オリエンタルの Copelatini。
Commented by shingo-ayumi at 2019-04-26 17:09
> シャウラさん
ご教示いただきありがとうございます。調べようと思って何年も経ってしまっていました。Lacconectusは東南アジアに広く分布していそうですね。