
水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan
by 佐野真吾、歩海
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ツシマヤマネコと幻のオオヤマネコ

〈ツシマヤマネコ Prionailurus bengalensis euptilurus〉
2023年6月、今回運よくツシマヤマネコと出会うことができました。
ツシマヤマネコは、西表島のイリオモテヤマネコと合わせて国内では名の知れたヤマネコです。分類としてはベンガルヤマネコPrionailurus bengalensisの極東亜種に位置付けられます。その存在は古くから知られており、江戸時代後期に生け捕りにされた個体が「虎」として両国橋で見世物にされていた記録や、対馬でも「虎毛(とらげ)」、「虎山(とらやま)」、「田猫(たねこ)」などの名で知られ、食べると美味だったという話も残っています。
基本的には人里近い場所に棲み、糞の分析による食性調査ではネズミ・モグラを主体に、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫など捕食しているそうです。今回宿泊した民宿の御主人がツシマヤマネコについて詳しく、田んぼの近くでカエルを食べているという話を伺ったので、夜はそのような場所を探しに行ってみました。
田んぼの近くにはとてつもない数のアマガエルがいました。
道路に現れたツシマヤマネコ。ちなみに尾が長く脚が短いため、最初はツシマテンだと思って動画を撮っていましたが、動画を見直すと「え!ネコじゃん!」ということで、後から気が付いました。動画を撮っていると画面ばかり見てしまうので、後から気が付くこともしばしばあります。
さて、民宿の御主人から山猫にまつわる興味深い話を伺いました。




これはwikipediaにも載っている内容ですが、地元民にはツシマヤマネコの他に、「オオヤマネコ」が認知され、これらのうちツシマヤマネコを「虎毛」と呼んで区別していていたそうです。wikipediaに書かれているのは「ツシマヤマネコの百科」の著者であり、ツシマヤマネコの研究者である山村辰美さんによる証言です。私もwikibediaの詳しい内容が気になり「ツシマヤマネコの百科」をすぐに購入しました。本の中で山村辰美さんは、1972年11月に、お父様と二人でシイタケ栽培の作業で山に入り巨大なヤマネコと出会ったことが書かれていました。巨大なヤマネコは、頭胴長が約1.2mと、ツシマヤマネコよりも大型で、毛皮には模様が無く、全身が黄土色の毛で覆われていたそうです。出会った時の様子については「まるでトラでも見ているようで、飛び掛かってきたら素手では二人がかりでも勝てるような代物ではない」と感じたそうで、とっさに「ナタを出さねば」と思ったと書かれています。また、体の色や大きさはユーラシアに広く分布するオオヤマネコにそっくりだったと書かれていますが、一方でオオヤマネコの特徴である短い尾や耳の先にある房毛はなかったとも述べられています。専門家による証言だけあってリアルで細かいところまで書かれています。
このオオヤマネコについて、今回民宿のご主人から興味深い話を伺いました。
ご主人がまだ30歳代の頃(3,40年前の話?)、当時70代、80代くらいの世代でオオヤマネコを見たことがあるという人はちらほらいたそうです。またそのうちの一人はトラバサミに掛かったオオヤマネコを捕獲して食べたと言っていたそうです。当時、オオヤマネコを食べたことがあるという人は一人二人ではなく複数人おり、一人は捕獲したオオヤマネコを背中に背負う籠に入れたところ、籠の8割くらいまでに達する大きさだったと言ったそうです。大きさで言うと1mくらいとのこと。また、現在90代の方で、昔、山の中でオオヤマネコに出会い、それに魅了されたことがきっかけで、現在もツシマヤマネコに関する活動に取り組んでいる方もいるそうです。
ではオオヤマネコとはいったい何者なのでしょうか。一般的にオオヤマネコLynx lynxとは、スカンジナビア半島からロシアにかけてユーラシア大陸に広く分布する大型種で、地域によって複数の亜種に分類されています。日本には毛皮や剥製などの標本を伴う記録は残っていませんが、北海道から鹿児島にかけて貝塚や洞穴などから骨や歯の化石が発見されており、旧石器時代から縄文時代にかけては生息していたとされます。ただ山村さんの証言である短い尾や耳の先にある房毛はなかったという特徴からするとオオヤマネコLynx lynxとは少し異なる感じもあります。オオヤマネコの正体はオオヤマネコLynx lynxなのか?ツシマヤマネコの変異個体なのか?それとイリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコに続く第三のヤマネコなのか?夢の膨らむ話です。
しかし、近年はオオヤマネコに関する証言は聞かないそうです。民宿の御主人曰く、「山犬」と呼ばれた野犬が増えた時代に野犬との競合に負けたり、野犬を駆除するために撒いた毒餌が原因でいなくなったのかもしれないとのことでした。果たして対馬のオオヤマネコは実在したのか?正体はいったいなんなのか?朝食を食べながらご主人の話にドキドキワクワクしながら聞き入ったのでした。そして貴重な証言を地域の人から生の声で聞くことができたのは貴重な体験でした。
〇参考文献〇
山村辰美,1996. ツシマヤマネコの百科. 株式会社データハウス. 東京.
by shingo-ayumi
| 2023-07-12 20:00
| その他
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