
水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan
by 佐野真吾、歩海
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ラオスの旅(2025)~調査開始~
日々忙しくてブログを書く余裕がなく、そうこうしているうちにネタが溜まってしまった。しかし、このラオスの話を終わらせなければ次には進めないと思い、重い腰をあげて書くことにした。誰に求められているわけでもないのだが、なんとなく自分の中で記録しておきたいエピソードである。
〈アンタエウスオオクワガタ〉

翌朝の村の様子

毎回メニューを変えてくれるフィさんの料理。この日の朝食も最高だった!
この日は1日棚田を探索した。
昨年来た時は多くのゲンゴロウが見られたが、この時期は棚田全域に水が入るためか、虫たちも分散してしまうのだろう。昨年ほどたくさんの水生昆虫を確認することはできなかった。スジゲンゴロウはほとんどが新成虫だったか、他の種は幼虫も見られなかったので、繁殖期はこの後なのだろう。
ラオスの美しい棚田風景
〈タイワンアオハブ〉
なんて美しいハブなのだろう。みんなで撮影をしまくった。
このヘビは分からないが水辺で数個体見られた。これもまた美しい種だ。
〈Sandracottus mixtus〉
〈アスタコイデスノコギリクワガタ Prosopocoilus astacoides fraternus〉
さて、この日サキちゃん・イツキくん夫婦とフィさんは一足先に帰国することになった。残された僕とムラタくん、運転手さんの3人は新しい場所を求めて開拓をすることにした。足で稼ぐのは大事だ!ということになり、里山から高原まで歩き回って水生昆虫やクワガタを探し回った。
〈マッシロコガネ〉

〈グランディスオオクワガタ〉
〈クルビデンスオオクワガタ〉
〈サビクワガタの一種〉
〈テナガコガネの一種〉

さて、前回、急遽ラオ族の民家に泊まらせていただくことになったのだが、夜、我々が虫とりに出たいと言うと、夜間に適当にうろついたり、森に入ったりすると、犬が騒ぎだしてしまうそうだ。犬が騒ぎ出すと人が出てきて何事だということになってしまうので、それならご主人が一緒に来て虫が採れる場所を案内してくれるということになった。ご主人がいれば村の犬も騒がないし、村人が出てきても説明ができるとのことだ。泊まらせてもらうばかりか、虫とりまで付き合わせてしまって感謝しかない。
〈雑木林にいたヒメカブト〉

ご主人に案内されて雑木林の入り口まで来ると、手前の田んぼにはいくつかの懐中電灯の明かりが見えた。ご主人がそちらの方に向かって声をかけている。その人たちは、夜の田んぼで食用のカエルを採っているそうだ。数人の男性と犬が一緒になって仕事をしていた。
さて、雑木林に入るや否やヒメカブトが樹液に集まっていた。さらにご主人の後に付いて雑木林を進むと一本のクヌギのような樹にたどり着いた。日本の種と同種かは分からないが、葉の感じからアベマキに近い種だと思われる。そしてその樹を見上げると、高さ3、4mくらいの所に洞が見える。そしてその洞には大きなクワガタが入り込んでいるではないか。「オオクワガタじゃない?」
するとご主人は、森の方に行き、腰に下げていた剣鉈を使って細い生木を切り出してきた。そして何をするのかと思えば、それを橋のようにアベマキに立てかけて登り始めたのだ。
〈アンタエウスオオクワガタ Dorcus antaeusu miyashitai〉

僕も木登りには自信があるが、枝がなく手が回せないくらい太い木を登るのは難しい。しかし、そのような木でも、昔自分の父がクワガタを採る時に木を木に立てかけて登っていたのを思い出した。ここでポイントなのは立てかける木が生木であることだ。生木でないとしならず折れてしまうのだ。さすがだな…と感心している間にもご主人は洞までたどり着き、クワガタを洞から引きずりだしてしまった。ご主人が採ったのは立派なアンタエウスオオクワガタだった。

ラオスの夜は涼しい。半そででは肌寒いくらいだ。昨晩は泊まらせてもらった家の奥さんがフトンと蚊帳を出してくれた。毛布に包まり寝ると実に快適だった。
翌朝ムラタくんに「佐野さんって本当にいつも一瞬で寝ますよね!おやすみって言って30秒かからないですよね?笑」と言われた。そう!寝ようと思った時はいつでもどこでも疲れていようがいまいが、すぐに寝られるの重要なのである!
朝食はキッチンをお借りして、ガイドのフィさんが朝食を作ってくれた。フィさんは本当に何でもできる。しかも美味しい!日本人の口に合うものを作ってくれているというのもあるが、食堂で食べる料理よりフィさんの手料理の方が美味しいのだ!海外に行くとお腹を壊すという人は多いが、ラオスに行くとむしろお腹の調子が良くなる。僕はそもそも特別お腹が強いのだが、昼間はよく動いて、フィさんの健康的な料理をいただき、夜も気持ちよく安眠し、朝から快便というすばらしく健康的な状態になる。
この日は朝から田んぼと雑木林を目指した。ご主人が村の人たちに声をかけてくれたこともあり、里山を自由に探索しても大丈夫とのことだった。この地域では代掻きが終わり、一部で田植えが行われていた。
ここは以前クワガタがたくさんいた雑木林があったという。しかし、約1年ぶりに訪れたというムラタくんは「雑木林が切られてる!」と驚いていた。このあたりの地域では薪を採るために雑木林を日常的に使っているのだ。だから例えば村人がクワガタを採るために樹を切ったり傷つけたりしたとしても、どうせすぐ切るし薪に使うからいいでしょ?という感覚なのだ。この辺が日本での感覚とはまったく違う。日本ではクワガタを採るために樹を切るというのは犯罪くらいに避難される行為であるが、普段から生活のために雑木林を管理し伐採しているラオスでは、「気軽に樹を切ったり傷つけちゃダメだよ!」というのは「は?何言ってんの?」という感覚なのだ。



これは日本人の感覚で物事を押し付けたり批判的な見方をしてはいけないところだなと思った。ちなみに伐採された元雑木林は、新たに若い樹が植えられ育てられている場所もあれば、畑に変わっている場所もあった。
〈ベトナムヒラタクワガタ Dorcus titanus fafner〉

ちなみに残されていた雑木林ではベトナムヒラタクワガタが見られたが、僕は洞に入られて逃げられてしまった…
それにしてもラオスの里山に来て思うのは日本に似ているということだ。水田があり、アベマキの雑木林があり、気候も昼間はそれなりに暑いが夜は涼しい。沖縄とは全然違うし、他の近隣の東南アジアとも違う。
というわけで午前中は里山で水生昆虫やクワガタを探して遊んだ。
さて、午後は車で大幅に移動し原生林を目指すことにした。すると移動中に怪しげな男性を見つけたので声をかけてみることにした。どうやら牛の糞をスコップでひっくり返しているようだ。
何をしているのかというと、牛糞に集まる糞虫を採集していたのだ。これは持ち帰って食べるそうだ。この国の人たちは本当に何でも食べる。獣から鳥から爬虫類、両生類、昆虫まで感心するほど何でも食べるのだ。
原生林に到着。先ほどの里山とは打って変わり、水田や畑は近くにない。森の入り口には少数民族の家が数軒あったがあとは人の気配が薄い地域だ。
森に入ると渓流が流れていた。僕はここでミナミヤンマやサナエトンボ、コヤマトンボ、カワトンボなど流水性のトンボを狙っていた。
〈ミナミヤンマ科の一種〉







タモ網を持って沢に入るとやはりいた。
〈左:ミナミヤンマ科の一種 右:オニヤンマ科の一種〉

〈左:ミナミヤンマ科の一種 右:オニヤンマ科の一種〉
しかし、トンボの姿はまったく見かけなかった。天気は悪くないし、ヤゴがいるのだから成虫もいるはずなのだが、まったくと言っていいほどトンボがいなかった。時期が違うのだろうか・
〈セリケウスミヤマクワガタ Lucanus sericeus ohbayashii〉

ムラタくんが樹上で交尾をしているセリケウスミヤマクワガタを見つけた。
〈セリケウスミヤマクワガタ♀〉

♀だけ見ると普通のミヤマにしか見えないが、♂はさすがにカッコイイ!

ちなみにその後も車で移動中にフィさんが突然「ミヤマ!ミヤマー!」と叫んで車を飛び降りて採集した。路上を歩いていたところを見つけたのだという。何より「ミヤマ」という日本語をすっかり体得し、路上を歩いていた虫を車内から見て「ミヤマ」と特定するフィさんの成長速度とセンスには驚かされる。
〈Cybister siamensis〉



午後は池で採集をおこなった。
〈Hydaticus seminiger〉

この2種は今回この池でしか見つけられなかった。
〈インドシナオオタイコウチ〉

東南アジアに広く分布し、ラオスでも各所で見られる。
〈Dorcus sp.〉

池の近くの林で見つけたクワガタの死体。シイに近い仲間の樹の洞に入っていたので生きていると思って引っ張りだしたものの残念ながら死体だった。オオクワガタやケルブルスヒラタクワガタに似ているが種名は不明。
〈クワガタコガネの一種〉

さて、夜はライトトラップをおこなった。ムラタくんはミヤマクワガタを狙っていたようだが、3日間やったものの来たのはセリケウスミヤマクワガタが1個体のみだった。まぁ3日間のうち初日は18℃くらいで、その後日々コンディションが悪くなり、月はバッチリ満月になり、最終日に至っては雨で14℃という最悪な夜だった。それでもクワガタに限らずいろいろな生き物を観察できたので一部をアップしたいと思う。


〈アジアジムグリガエル〉
触ると土下座するのが可愛い!
美しい土下座フォルム










ライトトラップ2日目は、コンディションが悪かったこともあり、早々に場所を移動した。そこで出会ったのがアオハブだ。



ライトを待っている間に近くを徒歩で散策すると水辺を見つけた。そこで採れたのがこのゲンゴロウだ。この種はこれまで東南アジアの各国で見てきたが、地域によって若干模様が違うのが面白い。

この日、ライトに唯一飛んできたクワガタがこれだ。東南アジア一帯に見られる広域分布種で、思い返せば昔台湾やベトナムでも見たことがある。地域によっていくつもの亜種に別けられているようだ。ムラタくんの反応から珍しい種ではなさそうだった…。


個人的にはミナミヤンマ科の幼虫、オニヤンマ科の幼虫、コバンムシの一種などが採れて嬉しかった。ミナミヤンマやオニヤンマは先日渓流で見つけた種とは別種だろう。特にミナミヤンマは下唇の形状や模様が大きく異なり、見つけた環境もぜんぜん違った。それにしても今回の旅ではトンボの成虫をほとんど見かけなかった。止水性の種ですら少なかった。ベストシーズンだと思って狙っていたのに大惨敗である。この時期はトンボ的には良くないのだろうか?





最後に、今回お世話になったお家のご主人から興味深い話を伺った。というのはこのご主人、2000年代のクワガタブームの時にクワガタを採集して売るということを仕事としてやっていた経験があったのだ。なるほど!それでいろいろポイントやスキルを知っているのかと納得した。そこで、ご主人に「虫は昔に比べて減ったりしていますか?」と聞いてみた。すると驚くことに「昔に比べて増えた!」とおっしゃった。2000年頃は、クワガタブームで村の人たちがみんなクワガタを採ったそうだ。しかし、その後ブームは去りクワガタを採り売るという仕事がなくなり誰もクワガタを採らなくなったそうだ。そのため、今ではすっかり回復し、その頃に比べれば増えたというのだ。
すばらしい環境があるとは言え、当時は採集圧によってその地域では減少したのだろう。しかし、周りからの供給もありいなくはならないのだろう。そして、クワガタのためというよりは生活のために里山の管理を継続していれば、環境は維持され、採集圧がなくなった時には当然回復するというのは話を聞いて納得できた。
この話を聞いて都合の良いところだけを切り取らずにラオスでの場合と日本との場合の違いは自分の中で整理して認識しておきたいと思った。日本での感覚や考え方だけですべてを語れないし、安易な紹介もできないと思う。今回の旅は虫のことだけではなく、ラオスの人々の生活や感覚的な部分を知るという意味でも非常に勉強になる旅であった。
by shingo-ayumi
| 2025-07-08 01:40
| 旅
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