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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。


by 佐野真吾、歩海

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冬の森たんけん(2019)

 
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 先日、故郷である、ふるさと侍従川に親しむ会のイベント「冬の森たんけん」に行ってきました。 
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 故郷の森は今年の台風15号、19号の被害を受けてそこらじゅうがメチャクチャになっていました。 
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 でも、台風によってなぎ倒された笹薮がとなりのトトロのトンネルのようになっている所もあり、子どもたちは楽しそうでした。 
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 フユイチゴ 
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 横浜市金沢の風景 
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 山の頂上でお弁当を食べた後は、毎年恒例の弓矢づくりです。 
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 竹を割る山田さん 
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 割った竹をきれいにして切れ込みを入れて、弦を付けて、危なくないように矢の先にビニールテープを巻いて完成です。この作業は子どもたちが自分でやります。 
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 放てー!!  
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 富士山もよく見えました。 
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 この日は紅葉がとてもきれいでした。
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 冬の川での生き物採集も毎年恒例です。さて何が採れるかな?
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〈ヤマトクロスジヘビトンボ〉
 寒くてほとんど動きませんでした。
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〈モンキマメゲンゴロウ〉
 こちらは寒さに負けず元気に泳ぎ回っていました。
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〈ヤマサナエ〉 
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 採集した生き物は集めて、みんなで何が採れたか確認しました。
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〈ヤマトヌマエビ〉
 今年はヤマトヌマエビの数がやたら多い印象を受けました。
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〈テナガエビ〉
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〈ヒラテテナガエビ〉
 この場所では上の3種に加えてヌマエビが生息しています。
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〈シマヨシノボリ〉 
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 砂をジッと見つめて何を探しているのかというと? 
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 アリジゴクことウスバカゲロウの幼虫です。
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 わっ!つついたら怒った!笑 毎年参加している子どもたちはこの場所にアリジゴクがいて、採り方も知っているので、すぐに見つけていました。

 というわけで、久しぶりに侍従会に参加してきました。


# by shingo-ayumi | 2019-12-09 21:19 | 侍従川流域 | Comments(0)

ジュニア生物調査隊で企画展示(2019)

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 12月から、観音崎自然博物館でジュニア生物調査隊の企画展示をおこないます。
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 内容は、1年間の活動で採集した生き物の標本展示、活動紹介、各自がおこなっている活動の展示等です。
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 みんなが自分で採ってつくった標本もようやく完成しました。
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 ジュニア隊の活動外で活動している子たちはそれぞれ自分の調査報告を展示してもらいます。上の写真はKくんの多摩川調査のまとめです。分かりやすくてすばらしい!
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 普段から会っている私としても「いつのまにこんなことやってたの!?」と、驚かされる子もいました。上の写真は、Tちゃんのノートです。普段からジュニア隊の記録を付けて、自分の標本と標本リストまで作っていて「なになに!?めっちゃやってるじゃん!」とビックリしました。素晴らしすぎる!
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 今回はスタッフも展示をします!スタッフの展示は活動内で起こった面白エピソード等々です!
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 上の絵は、バスの中で美しく爆睡してしまったRくんです!笑


 というわけで、子どもたちにもスタッフにも「カオスな展示をしよう!」と言ったので、ゴチャゴチャよく分からないけど、面白い展示を目指そうと思っています。興味がある方は是非遊びにきてください。
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 12月になり、観音崎周辺は毎日美しい夕焼けが見事に出ています。
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 いよいよ寒くなってきましたね。寒さに負けず頑張らなくてはいけませんね!


# by shingo-ayumi | 2019-12-05 18:31 | 観音崎自然博物館 | Comments(0)

横浜の学校ビオトープで授業

 子どもの頃からお世話になっているM先生に呼んでいただき、横浜市北部にある小学校の授業に行ってきました。

 今回お邪魔したのは5年生の総合学習です。これからビオトープの整備をするということで、1時間はお話をさせていただき、1時間は実際にフィールドに出て生き物の採集をしました。
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↑この実を池に投げ入れる人が多くて困っているとか!笑

 これからビオトープを始めたい!と相談をされた時、すでに水辺がある場合は、まずは現状を知ることが大事だよ!という話をするようにしています。もしかしたらすでに生き物がいるかもしれないし、また、整備後に変化があるかもしれないので、事前調査は大切です。
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〈オオシオカラトンボ〉
 だいたいどんなビオトープでも見られるのが、このオオシオカラトンボです。
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〈ヤブヤンマ〉
 ヤブヤンマのヤゴもいました!
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〈エサキコミズムシ〉
 コミズムシの仲間もいたので、持ち帰って調べたところエサキコミズムシでした。

 これから整備するというビオトープはコンクリートの池なのですが、「やはりすでに数種の水生生物が棲んでいたね~」と子どもたちと一緒に確認しました。
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〈アメリカザリガニ〉
 ちなみにアメリカザリガニも入っていました。子どもたちは、最近のテレビの影響等でアメザリが在来種に影響を及ぼすことは知っているようでした。しかし、それが自分たちの学校の池にいるとなると、話は別なのか、結び付かないのか、アメザリが見つかったことに喜んでいました。この場合、安易にアメザリは良くないという流れを作ってしまうのはどうかな~と悩むところです。しかし、私の役割として、アメザリが及ぼす影響や事実は伝えていかなくてはならないと思っているので、外来種問題の話もしてきました。そして、それを踏まえて、何を目的にビオトープ整備をするのか?目的が定まったら、目的のためにどんなことができるのか?という順番で考えていってみては?と、アドバイスさせていただきました。さてさて、子どもたちはどんなことを考えていくのか?今後が気になるところです!


# by shingo-ayumi | 2019-12-03 01:04 | 生きものに関する活動 | Comments(0)

三浦半島の東京湾流入河川

 今年の秋は河川敷での調査が多く、極度の花粉症の僕はついに先日限界を超えて蓄膿症になってしまいました。河川敷って花粉やらホコリやらが酷いんですよね。

 というわけで、せっかくの休みをベッドの中で過ごし、1日をムダにしてしまったため、一昨日はそれを取り戻すために鼻をズルズル啜りながらフィールドに出てきました。鼻が詰まっているというのはなんとも調子が良くなく、体が重いというか頭が重いというか、ボーっとして感覚が鈍ります。

 さて、この日は三浦半島の東京湾流入河川を回ってきました。
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〈横須賀市の沢〉
 横須賀市のとある源流域にやってきましたが、秋の台風被害がそのままになっていました。
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 また、外来のイノシシの勢力も拡大しつつあり、水辺の近くはヌタ場と化していました。
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〈オニヤンマ〉
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〈ヤマトクロスジヘビトンボ〉
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 モンキマメゲンゴロウとヌマエビがいる場所を見つけました。三浦半島の源流域は、ヌマエビがいる所とヌカエビがいる所、両種ともいる所があります。ちゃんと分布を調べたら結構面白いのではないかと思っています。
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〈ヤマトヌマエビ〉
 三浦半島の東京湾流入河川では生息地が限られています。東京湾側では結構珍しいと思います。

 この日は4か所の源流域で採集をしてきたのですが、3か所目で、自分としては情けないくらい豪快に滑ってコケました!笑
 岩に足を乗せたところ、ツルっと足を滑らし、タモ網がどっかに吹っ飛んで行くのが分かりました。でもその滑りコケる瞬間が一瞬スローモーションになり、「やべ!このままじゃ岩に頭を打つ!」と感じ、受け身の前にとっさに手が出て、手前の岩に手を付き、付いた手の甲に頭を打ちました。しかし、手を先に出したために、体の受け身が間に合わず、太ももと右腕を打ち、手の甲でガードした頭の反動が首に来て、寝違えたようになってしまいました。我ながら運動神経はなかなかだと思っていたのですが、人に見られたら恥ずかしいくらい豪快にすべり「あ~もうこれは鼻が詰まっているせいだ…」と自分に言い訳をしたのでした。



# by shingo-ayumi | 2019-12-02 00:07 | | Comments(4)

キバラコガタノゲンゴロウ(本州産)

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〈腹面が黄化したコガタノゲンゴロウ,山口県産〉
 ここ何回かは、虫好き少年・少女たちの活躍を紹介をしてきましたが、子どもたちの快進撃は続きます! 

 以前このブログでも腹面が黄化したコガタノゲンゴロウ(通称:キバラコガタノゲンゴロウ←僕らが勝手に呼んでいるだけですが)について書きましたが、そのキバラコガタノが本州でも採れたと、山口県在住の田中ダイスケくんからご連絡をいただきました。そして、送っていただいたのが上の写真の個体です。これまで東南アジアや南西諸島でしか記録がなかったのですが、コガタノゲンゴロウの増加に伴い、ついに本州でも見つかりました。
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〈採集をするダイスケくん:お父様撮影〉
 ダイスケくんは水生昆虫やトンボを日々追いかけているそうです!偶然におこる珍しい発見というのは時々あるものです。でも、初めて行った先で見つける偶然と、身近なところに通って発見する偶然では意味が違うと思う今日この頃です。
 ダイスケくんとはまだお会いしたことがないのですが、きっと気が合う虫好き少年なのだと想像します。少し離れた山口県に、将来の虫仲間がいると思うと嬉しく思います。
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〈カンボジア産キバラコガタノゲンゴロウ〉
 ちなみにダイスケくんが送ってくれた個体と合わせてカンボジアで見つけた個体についても月刊むしに投稿させていただきました。
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〈カンボジアの生息地〉
 カンボジアでは3個体を見つけることができました。現地では上の写真のように、だだっ広いハス田や湿地で見られました。キバラコガタノの調査はまだまだ継続中です。今年度ももう一度東南アジアに行けたら良いなぁと思っています。


# by shingo-ayumi | 2019-11-27 19:13 | ゲンゴロウ | Comments(5)

ジュウニホシキイロオオハムシ

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〈ジュウニホシキイロオオハムシ Podontia quatuordecimpunctata, 横浜市〉
 ずいぶん前の話になりますが、上の写真は、2016年に地元横浜市金沢区で採集されたジュウニホシオオキイロハムシです。この個体は、侍従川の会の当時小学生だったKちゃんが採集したものです。

 その日は、侍従川のハゼ釣り大会がおこなわれていたのですが、その時に、「ヘンな虫を見つけた!」と、Kちゃんが持ってきたのが始まりでした。大きさは1.5 cmくらいあって結構デカイし、目立つ色をしていて、こんなハムシは見たことがない!と思って、写真家の尾園さんに紹介していただき、ハムシの専門家である南雅之さんに見ていただくと東南アジアに分布するジュウニホシオオキイロハムシであることが分かりました。この時、国内では初記録だったそうで、その後、南さんが月刊むしで発表してくださいました。
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〈採集地の様子〉
 本種は、マンゴーやタヒチモンビン、インドゴムノキ、ハマザクロ等を食べるとのことで、近くにそれらの木があるお家や八百屋、スーパー等はないかと、後日見て回ったのですが、見つけられず、追加個体も得られませんでした。はて、どっから侵入したのやら?

 その後本種は見つかっていないので定着はしていないと思われますが、意外すぎる外来種の発見に驚かされました。

 さて、なぜ今さらこんな話を書いたかというと、先月、当時ジュウニホシオオキイロハムシを発見したKちゃんと久しぶりに会って話す機会があったからです。Kちゃんは現在中学1年生です。会話をするとずいぶんしっかりしたなぁ~と驚きますが、小学生の頃の天真爛漫さや持ち前のセンスの良さは相変わらずで嬉しく思いました。


# by shingo-ayumi | 2019-11-25 19:10 | 外来種 | Comments(0)

ハイイロゲンゴロウ

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〈ハイイロゲンゴロウ Eretes griseus, 神奈川県〉
 思えば、このブログでハイイロゲンゴロウについて書いたことがありませんでした。もっとも普通種で「いつでも写真撮れるからいいや~」と思っていたのか、気合い入れて撮った写真が一枚もないことに気が付きました。
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 ハイイロゲンゴロウは、世界で4種に分類されています。

E. griseus(日本でも見られるハイイロゲンゴロウ)
E. sticticus(アフリカ、ヨーロッパ、アジア、アメリカ)
E. australis(オセアニアに分布)
E. explicitus(北アメリカに分布) 

 それぞれの種の詳細な分布はよく分かりませんが、本属は世界中に広く分布し、E. griseus(日本にもいるハイイロゲンゴロウ)に限っては、国内全域はもちろん、東南アジアでも普通に見かけます。また、ベトナムの1000mを超える高山域でも見たことがあります。また、プールや水溜りでも発生するので、ザコ扱いされがちな種なのですが、世界のゲンゴロウ類の中では極めて特殊な種です。

 水面から直接飛び立てるほどの飛翔力を持ち、形態も独特です。また。そんな身近な種なのにも関わらず、意外にも生態等、謎の多い種でもあります。つまり研究するにはネタの多い種なのです。
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〈ハイイロゲンゴロウを採集した横浜市の海〉 
 今年の7月、仕事で横浜で観察会をやったのですが、それに参加してくれた観音崎自然博物館 ジュニア生物調査隊員のダイちゃんこと吉原大地くんと、観察会後に海の生きものの採集をしていました。すると遠くの方で採集していたダイちゃんが「ハイイロゲンゴロウが採れた!」と言いました。

 えー!海の中で!?

 その後私も同じように1個体採集しました。近くに川もないし、流されてきたわけでもなさそうだし、ハイイロは海に落ちてもへっちゃらなのではないか!?と思われました。
 実際、潮だまりやタイドプールでも多く記録されているので、潮水に強いことは知られていましたが、完全な海水中で、なおかつ複数個体が採集された例はないと思うので月刊むしで報告させていただきました。
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〈1月に採集したハイイロゲンゴロウの死体〉
 ハイイロゲンゴロウは夏場は多く見かけますが、冬場はほとんどみたことがありません。もしかしたら、ウスバキトンボのように南の方からやってきて、夏場に繁殖し、冬には死滅するのではないかと、勝手に思っているのですが、海に落ちても生きていられるのであれば、海を渡っての長距離移動も可能なのかもしれません。うむ!まさに海を歩くゲンゴロウなのかもしれません!


# by shingo-ayumi | 2019-11-23 22:23 | ゲンゴロウ | Comments(0)

ニセモンキマメゲンゴロウ

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〈ニセモンキマメゲンゴロウ Platambus convexu Okada, 2011〉
 2011年に新種記載された比較的新しい種です。
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 モンキマメゲンゴロウに似ていますが、よく見ると模様が異なり、慣れれば野外でも簡単に見分けられます。
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 腹面は赤っぽいです。
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 ♂の交尾器は先端付近が沿っているのが特徴です。 

 本種が新種記載される前の年、恩師の北野先生と一緒に行った青森県で、変わった模様のモンキマメゲンゴロウを見つけて、「先生!なんかこのモンキマメ模様がかっこいいですよ!」「へぇこんな模様は初めてみた!スーパーモンキだな!」とか言ってふざけたのですが、その翌年にニセモンキと記載されて驚いた記憶があります。
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〈生息地の様子〉
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 生息地ではモンキマメゲンゴロウと同所的に見られることが多いですが、稀にピンポイントで固まっていることもあります。まだまだ調べ甲斐のありそうなゲンゴロウです。
# by shingo-ayumi | 2019-11-20 23:55 | ゲンゴロウ | Comments(0)

ジュニア生物調査隊 ~標本づくり~

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 先日、ジュニア生物調査隊で標本づくりをやりました。一期生は去年もやったのですが、二期生は今回が初めてです。標本づくりをあの子たちとやるというのはとても大変で、いまだに自分の中で良い方法が確立できていません。そのため、活動の写真を撮る余裕もなく、スタッフの大久保さんに写真をいただきました。


 さて、私が標本づくりを通して子どもたちに要求したいことは、とにかく活動外でも標本をつくる習慣を持ってほしい!ということです。生き物好きの人は、生き物を捕まえて飼うまではしますが、その後どうするかというと、死んだ生き物は、たいてい埋葬されるか捨てられるかのどちらかです。自然史や博物学に携わる博物館のジュニア生物調査隊としては、それではいけません!記録に残し、標本として保管することが博物館の役割であり、活動にも活かしたいところです!そのため、そのことを口をすっぱく言いつつ、彼らが自宅で一人でもできるように「100均でもそろえられる道具で標本をつくる!」というテーマでやっています。
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 春から秋までの活動内外で、自分たちが採った虫を用いて標本づくりをしました。しかし、いざ始めると、「これでどう?」「こっち来て!」とあちこちから呼ばれるし、図まで書いてあれほどしつこく説明したのに、展脚用のマチ針で昆虫に刺す、台紙に貼る向きを間違える、昆虫が破壊される、針が折れるなどなど、20数名それぞれがトラブルを起こし、開始数分で収集がつかなくなり私もパンクします!さらに、ようやく展脚が終わったと言われチェックに行くと、どこを展脚したの?…と、衝撃的なクオリティに絶望します…。最初の説明で悪い例を話したときにおまえたちは笑ってたじゃねーか!!と、ツッコむことが多すぎてもう…笑 

 もちろん中には丁寧にやる子、センスの良い子、すでに独自にやっていて完成されている子もいるのですが、とにかく準備の大変さ、スキルと美意識を伝える難しさは、標本づくりという活動で最も苦労するポイントです。
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 まぁとは言え、私も小学校1 ,2年生の頃に作った標本は、虫に針を刺しただけのものでした。自分でやっていくうちに、もっとカッコよくしたい!とか、図鑑の標本を真似てみたりとか、工夫するようになるものです。とにかく、まずは自分なりにいろいろ考えながらやってみることが大切ですね。
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 というわけで、活動後は絶望的なクオリティの展脚板がずらりとならびました。スタッフのみんなとは、一瞬途方にくれましたが、一人一人がつくったものを大切に保管し乾燥させ、次回はラベルを付けて箱に収めたいと思っています。



# by shingo-ayumi | 2019-11-19 00:20 | 観音崎自然博物館 | Comments(0)

アキアカネの産卵

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〈アキアカネ,三浦市〉
 この日はお仕事がお休みだったので、今年も迷入トンボが来てないかな~と期待しながら、家族で三浦市の城ケ島に行ってきました。
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 城ケ島の潮だまり
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 城ケ島は上の写真のように雨水の水たまりが点在していて、トンボに限らずいろいろな水生昆虫が見られます。
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 結論から言えば、迷入トンボは採れませんでした。しかし、アキアカネがたくさん産卵していたので、ゆっくりと撮影をしてきました。
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 連結している個体の邪魔をするオス。追いかけっこをしている写真です。この日は11月とは言え気温も高く、トンボの数も多く、活発に産卵をしていました。
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 産卵
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 ミー坊は島デビューでした!島と言っても、城ケ島は橋で繋がっているんですけどね!笑
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 妻が「ほら!アキアカネが産卵してるよ!ほらほら!」とミー坊に言っていましたが、まったく無反応でした。まだ少し早いですかね!笑  
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 帰りは商店街でマグロ丼を食べて帰りました。お店のおばさんが親切な人で、エアコンを付けてくれたり、トコロテンをサービスしてくれたり、うむ!やはり赤ちゃん効果は絶大なのか!?と思いました!笑
# by shingo-ayumi | 2019-11-15 22:10 | トンボ | Comments(0)

11月の観音崎とウラナミシジミ

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 観音崎周辺は爽やかな日々が続いています。
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 観音崎自然博物館のお庭から
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 博物館の周辺ではイソギクが満開です。
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〈ツマグロキンバエ〉
 イソギクが咲くと様々な昆虫が集まってきます。この時期は咲く花が少なくなっているので、最後のラッシュですね。
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 ツマグロキンバエはよく見るとゴツくてメタリックでかっこいいハエです!
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〈ウラナミシジミ〉
 ウラナミシジミもこの時期はとても多いですね。
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 博物館の庭にはウラナミシジミがたくさんいるので、撮影していると、ミヤコグサの周りにたくさん集まっていることに気が付きました。そういえばウラナミシジミはマメ科が食草だよなぁ~と思いだし、観察していると!?
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 おぉ!産んでる産んでる!
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 葉上にある白いものが卵です。
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 ウラナミシジミはマメ科植物を広く食草にします。
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 夕焼けも最近はとってもきれいです。
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 博物館の開館時間は17時までなのですが、この時期なら夕焼けが見られると思います。博物館の庭からの景色は最高です☆


# by shingo-ayumi | 2019-11-14 23:24 | 観音崎周辺の自然 | Comments(0)

世界のクワガタムシ大図鑑

 少し前に、今年はクワガタに熱を入れた1年だったという話を書きましたが、浮気もさすがにそろそろ飽きる頃だろうと思いきや、さらに加速している今日この頃です。そしてその勢いで、今更ながら月刊むしの昆虫大図鑑シリーズの「世界のクワガタムシ大図鑑」を入手してしまいました!
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 少し前に外来種のクワガタが採集されたので、それについて報文を書こうと思ったのですが、外国産のクワガタが載っている本はたくさん売られているものの、形態や産地、生態などの詳細が載っているものがなかなかなく、それを口実にこの図鑑をほしいと思ってしまいました。この図鑑は、藤田宏さん著の2010年に発行されたもので、1994年に出た「世界のクワガタムシ大図鑑(水谷哲郎・永井信二著)」のグレードアップバージョンです。そして1414種が載っているという日本最大のスーパー大図鑑なのです。

 注文して、家に届くまで、なんだかとってもワクワクしました!本を買うことでこんなワクワクするのは久しぶりです。

 さて、数日で図鑑は届き、さっそくパラパラとページをめくると、なんとまぁ!世界にはこんなにもたくさんのクワガタがいるのだと驚かされました。子どもの頃見に行った博物館のクワガタ・カブトムシ展や大手のペットショップなんかでも見たことのないような種がたくさん掲載されています。これはすげぇ!そして、図鑑を眺めているうちに「以前海外で見つけた地味なクワガタの種類も、この図鑑なら分かるかも?」と思いました。海外ではさすがに水生昆虫の採集に集中していて、クワガタはほとんどスルーなのですが、いくつかは採っていたり、撮影していたり、記憶にあったりしていて、その中でもDorcus titanus fafnerNeolucanus sinicus opacusは同定することができました。こういう地味な種はペットショップには出てこないだろうし、素人にはなかなか同定が難しいですよね。
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Neolucanus sinicus opacus

 というわけですばらしいアイテムを手に入れて、いっそう浮気に熱が入りそうな今日この頃です。


# by shingo-ayumi | 2019-11-13 22:57 | その他 | Comments(0)

レジェンドカフェ 2019

 先日、観音崎自然博物館では「レジェンドカフェ」というトークイベントが行われました。レジェンドゲストは元横須賀市人文・自然博物館の田辺悟先生(海村民俗学)、林公義先生(魚類学)、元葉山町しおさい博物館の池田等先生(貝類学)です。
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 三浦半島のニホンカワウソの話や東京湾のクジラの話、また林先生にいたっては小学生の頃は泳いで猿島まで渡っていたという話など、レジェンドトークが繰り広げられました。
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 懇親会後の記念写真の様子。みなさんわちゃわちゃ(笑)

 個人的には懇親会での話がとても興味深かったです!ちなみに今回のイベントは、お客さんの中にもレジェンドがチラホラ!そんなレジェンドの一人で、侍従川の会つながりで子ども頃からお世話になっている工藤孝浩さんとゲストの池田先生との話の中で出た、漁師さんたちが話をしたという海でおこる不思議な話は大変面白かったです。カニ籠の中に、物理的には入らないサイズのツボや、同じ柄の皿が2枚入っていることがあったとか、下半身がない不思議な遺体が網にかかったとか、漁師が風や波を読む感覚は中学生からやらないと見につかないとか、海の幽霊の話とか、海獣の子共(漫画)に出てきそうな話がたくさんありました。

 そういう話って、懇親会になってから出てくるものですよね!笑 おかげさまでとっても面白いイベントになりました☆その日の写真はコチラにアップしてあります


# by shingo-ayumi | 2019-11-12 00:57 | 観音崎自然博物館 | Comments(0)

ヒメサナエとオジロサナエの幼虫

 観音崎自然博物館 ジュニア生物調査隊のKくんが調査をしている場所にジュニア隊有志メンバーと、このブログではお馴染みのサカマッキー、少し前に博物館実習に来ていたHくんという珍しいメンバーで調査に行ってきました。そして、下の写真は調査中に採れたヒメサナエとオジロサナエのヤゴです。
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〈ヒメサナエ Sinogomphus flavolimbatus
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〈オジロサナエ Stylogomphus suzukii
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〈左:オジロサナエ/右:ヒメサナエ〉
 この2種は、属は違うのですが近い仲間でよく似ています。しかし触覚の形で見分けることができます。ヒメサナエの触覚は楕円形なのに対して、オジロサナエの触覚はおにぎり型をしています。2種ともヤゴが流下することで知られ、このヤゴたちも初夏に羽化したあとは上流へ飛んでいくのでしょう。
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 この日は、すでに水は引いていましたが、それでもいまだに台風の爪痕が生々しく残っていました。
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 途中で、ジュニア隊のKくんとほぼ同地域で水生昆虫の調査をしていたことが発覚した高校生のIくんが合流してくれました。さすが高校生!よく調べていて私たちもいろいろおしえてもらいました。学校が終わった後にわざわざ来てくれてありがとうございます☆
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 一方、ジュニア隊のKくんも相当な頻度で調査をしているせいか、一か月前に一緒に調査に行った時に比べてまた少し腕を上げていて、自分のフィールドをものにしている感じでした。すばらしい!
 ジュニア隊の子どもたちが、博物館の活動の外で独自に調査をして、今度はその場所を案内してくれるというのは本当にうれしいことです☆


# by shingo-ayumi | 2019-11-09 23:55 | トンボ | Comments(0)

冬が近づく

 冬が近づくとブログのネタが少なくなってきます。
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 写真は観音崎自然博物館の庭から撮ったたたら浜の朝と夕方です。上の写真は8:30、下の写真は16:30です。きれいな風景ですが、冬が近づいている感じが少しさみしくなりますね。

# by shingo-ayumi | 2019-11-05 16:54 | 観音崎自然博物館 | Comments(0)

餌生物としてのヤゴ

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〈オオアオイトトンボ,横須賀市〉
 仕事でゲンゴロウ属の飼育を始めました。ゲンゴロウの繁殖を真面目にやるのは大学・大学院時代以来です。家庭でも職場でも子育てに奔走するイクメンぶりには感心しますね 笑

 さて、ゲンゴロウの幼虫にはヤゴを大量に与えなくてはなりません。そのため、あらかじめ職場の屋上にあった大型水槽にトンボが産卵するように仕向け、それを毎日採って幼虫に与えています。職場の屋上では、ウスバキトンボ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマが産卵するように数タイプの水槽を仕掛けました。これらの種は、冬に死滅したり、個体数が多く他地域からの供給も多かったりする種なので、エサとして大量に採集しても罪悪感も大きくなく、環境へのダメージも少ないことが大事なポイントです!

 しかし、大型になり攻撃性が高いギンヤンマやクロスジギンヤンマが入ってほしくない水槽に入ってしまうと、大変なことにもなります。学校でよくおこなわれるプールのヤゴとりでもそうですが、ギンヤンマやクロスジギンヤンマが産卵できる環境を作ってしまうと、狭い環境下では他のヤゴを食い尽くしてしまうのです。しかし、ギンヤンマ属が入らない水辺を作ったり、早い段階で取り除いてやると、発生時期の長いショウジョウやシオカラが次々と生まれて育ち、秋には大小様々な個体が見られるようになります。
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〈クロスジギンヤンマ(大)とギンヤンマ(小)のヤゴ〉
 しかし、それでもゲンゴロウの幼虫が50匹くらいまで増えてくると他地域でのヤゴの調達を考えなくてはなりません。ゲンゴロウはペットではなく保全目的で飼育しているとは言え、ヤゴを大量に採ることで地域のトンボに打撃を与えるほど採るのはよろしくありません。他地域でヤゴを採る時はいろいろ気を使っています。一か所で集中して採らないようにしたり、採っても水辺の生態系にダメージが少ない種を選んだり!
 職場の近くだとクロスジギンヤンマやヤブヤンマが多く見られます。しかし、多いからと言って根こそぎ採ってはいけません。クロスジギンヤンマは春産卵なので、この時期はほとんどが終齢幼虫で、個体数には限りがあります。ヤブヤンマは初夏から秋まで産卵しますが、小さな水溜りで発生するので、採りきろうと思えば採りきれてしまうので気を付けなくてはなりません。そのため、最近は、外来種のカワリヌマエビやアメリカザリガニと代わりばんこに与えるようにしています。
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〈ヤブヤンマのヤゴ〉
 以前、知り合いの動物園の飼育員さんと、野生の生き物をエサ生物として採るなら、採る地域の生き物のことをよく知って、生物資源としての見方を持つことが大事ですよね!という話をしたことがありました。ペットとして生き物を飼っている人はたくさんいますが、野生生物をエサとして与えている人は、地域の生態系や種の存続に大きな影響を与えていないか?と気を使う気持ちを持つことが大切だと思っています。


# by shingo-ayumi | 2019-11-04 19:07 | トンボ | Comments(0)

ダブルヤマダ企画

 先日、久しぶりに侍従川で活動をしてきました。 
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 この日はふるさと侍従川に親しむ会に観音崎自然博物館のお魚講座がお邪魔するという活動で、山田陽治さん(侍従川)×山田和彦さん(観音崎)という「ダブルヤマダ企画」でした!笑
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 観音崎博のお魚講座は学芸員の山田和彦さんの企画で、毎月おこなわれているのですが、この日のテーマは「保全」ということで、侍従川の川づくりについて学びました。
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 僕はというと、侍従会であり観音崎博であり、ということで、この日は大人しく道案内や写真撮影や片付けをしていました!笑
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〈シマヨシノボリ〉
 侍従川では、3月に土手を削る浚渫工事がおこなわれたのですが、やはり予想していた通り、ウキゴリ、シマヨシノボリ、チチブの3種は激減しました。石の下に産卵するこれらのハゼは、土砂が流れることで、石が埋まってしまい影響が出てしまうのです。特に産卵期ドンピシャだったウキゴリへの影響は大きく、これまで何百と簡単に採れたものが、この日は2個体しか確認されませんでした。まぁそれだけ聞くととんでもない話だ!となるのですが、一部の地域住民の方たちにとっては土手を削らないと川が溢れるのではないか?という心配もあるようで、それを考えていくこともまた川の保全をしていく上で難しい問題だという話を山田陽治さんがしました。
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〈スミウキゴリ〉
 こちらはスミウキゴリです。スミウキゴリはウキゴリより産卵期が早いため、難を逃れた個体も多かったようです。この日もそれなりの個体数が確認されました。

 上の個体はお腹がパンパンですね。侍従川では、11月末頃から1月頃にかけて産卵します。たくさん産んで回復してほしいものです。
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〈モクズガニ〉
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〈コクワガタ〉
 なぜかガサガサで採れました!笑
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〈コオニヤンマ〉
 ハゼ類には大きな影響を及ぼした工事でしたが、ヤゴにはそれほど大きな影響は見られずにいます。
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〈ダビドサナエ〉
 ダビドサナエも2000年代初頭までは、年に1回見つかるか見つからないかというくらい珍しい種でしたが、現在は毎回1個体くらいは見られます。横浜市内では貴重な生息地の一つです。
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 採集をした後は、侍従会の中学生・小学生たちがみんなに生き物の解説をしました。
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 みんなフィールド経験だけでなく、知識の方もなかなかのものです☆
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〈ゴクラクハゼ〉
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〈ビリンゴ〉
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〈スミウキゴリ〉
 というわけで、久しぶりに侍従川に行ってきてました。やはり故郷の川は良いものですね☆夏の間は忙しくてなかなかいけなかったのですが、冬は行けるようにしたいと思います。


# by shingo-ayumi | 2019-10-29 18:06 | 侍従川流域 | Comments(0)

ナチュラリスト養成講座 ~マニアックな水生昆虫を学ぶ~

 今日は、このブログではおなじみの山田陽治さん主催のナチュラリスト養成講座の講師として「マニアックな水生昆虫を学ぶ」という講座をやらせていただいてきました。
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しかし、前日の大雨により川は濁流!!果たして水生昆虫はちゃんと採れたのでしょうか?
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〈アキアカネ〉
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〈ハラビロカマキリ〉
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 濁流の川でもキベリマメゲンゴロウはいつも通りたくさん見つかりました。
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 こちらはツマキレオナガミズスマシです。
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 どこかから流されてきたのか、タイコウチも見つかりました。タイコウチはやはり子どもたちに人気がありました!笑
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 この日、皆さんに知ってもらいたかったことの一つして「こんな場所にも水生昆虫はいる!」というのがありました。コモンシジミガムシは、上の写真のような河川敷にできた水たまりや掘ったら水が湧くような場所でたくさん採集できます。
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 というわけで、小さな水たまりにみんなで集まってコモンシジミガムシ採集をしました。
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〈コモンシジミガムシ〉
 数ミリのガムシですが、皆さんちゃんと探してくれました。ちなみにこの時点ではコモンシジミガムシだということは言わず、その後、交尾器を抜いて、小さい虫でも交尾器を見れば同定ができるというお話をさせていただき、交尾器の取り出しと、他のシジミガムシ属との比較を実践しました。
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〈コモンシジミガムシの雄交尾器〉
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 交尾器の話の後は、白バック写真の撮り方を実践しました。
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〈キベリマメゲンゴロウ〉
 というわけで、コンディションが悪かったこともあり、種類は多く採れなかったのですが、楽しくやることができました。小さい虫について人に伝えるのは、自分の中であまり自身がなかったのですが、今回やっていて、自分なりに次回はこうしてみよう!これをやったらウケそうだ!などなど、良い勉強になりました。
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# by shingo-ayumi | 2019-10-27 00:10 | 生きものに関する活動 | Comments(0)

ハセガワセスジダルマガムシ

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〈ハセガワセスジダルマガムシ Ochthebius hasegawai, 神奈川県〉
 体長2mm程の小さな虫です。2015年から継続して河川の水生昆虫を調査しているのですが、普通にガサガサをしているとなかなか採れない虫です。というのは、こいつらは水面に出ている石や岩の水際近くにすんでいるからです。なので、調査中に偶然網に入ることはあるのですが、水面上の石や岩を真面目に見ていない私は、見落としが多く、結局調査対象から外していました。
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 先日、台風の後にしぶき立つ激流の際にあった石にくっついている本種を見つけました。きっとこの石も完全に流れに浸かっただろうに、水際に棲むこいつらはどこで過ごしているのだろうと不思議に思います。
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 ちなみにこいつらが好む藻が生えた石や岩、コンクリ等には、以外にもいろいろな昆虫が見られます。ハネカクシの仲間やゴミムシの仲間、トビムシの仲間、ハエの仲間などなど、まったく種類は分かりませんが、こういう場所が好きなやつらがいるんですね!


# by shingo-ayumi | 2019-10-23 17:57 | 水生昆虫いろいろ | Comments(0)

モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)

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〈モンキマメゲンゴロウ Platambus pictipennis (Sharp,1873), 横浜市〉
 先日、実家の近くの森を歩いてきました。まだ柔らかく翅がペコペコしたモンキマメゲンゴロウの新成虫がたくさんいました。
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 ここは鎌倉市の沢をずっと奥まで登って行ったところです。
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 三浦半島のモンキマメゲンゴロウは、沢の落ち葉が溜まっているようなところで見られます。
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 水中で撮影してみました。
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 前々から思っていたのですが、神奈川県東部におけるモンキマメゲンゴロウの分布は限られ、三浦半島は貴重な産地だと思われます。また、半島内でも、分布は三浦丘陵沿いの沢に限られ、実際どのくらいの範囲に生息しているのか調べた人はいません。前から調べよう調べよう!と思っているのですが、モンキマメだけのために沢回りするのもなぁ~と面倒くささもあり、まだ真面目に調査していません。
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 川底に空いた穴に集まっていたモンキマメゲンゴロウ
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きれいですね☆
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 また、モンキマメゲンゴロウは個体変異が大きく、さまざまな色彩パターンがあります。それもこのゲンゴロウの魅力の一つです!
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 さて、話は変わり、地元の森の中は先の台風の影響で大荒れでした。
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 ここまでひどく木が倒れたのは初めてではないでしょうか。台風15号による被害です。
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 木が倒れて、森の中にできたギャップの中をミルンヤンマが飛んでいました。ここまでひどいと、片付くまで時間がかかりそうです。
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 ちなみに上の写真は、この日最後に行った横浜市の侍従川流域の生息地…だった場所です。この水路がうまい具合にせき止められて、モンキマメゲンゴロウの多産地になっていたのですが、先の台風による土砂崩れの整備のため、水路はきれいに掃除され、土嚢置き場にされてしまっていました。当然モンキマメゲンゴロウは暗渠を伝って侍従川本流の中流域まで流されてしまったでしょう。なんてこったとショックでした。
 
 侍従川流域は横浜市内では非常に貴重な生息地です。ですが、それもちゃんと知られないまま一つ生息地が失われてしまいました。やはり、ちゃんと調査して県東部のモンキマメがどれほど貴重なのかということを証明していかないといかんなぁ~としみじみ思いました。


# by shingo-ayumi | 2019-10-19 21:47 | ゲンゴロウ | Comments(4)