海を歩くゲンゴロウ:侍従川流域の自然
2024-03-10T02:13:29+09:00
shingo-ayumi
水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan
Excite Blog
ミズムシとタラの芽を採りに故郷へ
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2024-03-10T02:13:00+09:00
2024-03-10T02:13:29+09:00
2024-03-10T02:13:29+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
オレンジ色の風が吹く晴れやかな日、マスクで防備しながら家族で故郷である横浜市金沢区に行って、タラの芽とミズムシを探しに行ってきました。 故郷の森の道から外れた山の中にタラノキが群生している所があるという話をすると、歩海奥さんが採りに行きたいと言うので行ってみることにしました。しかし、行ってみると測量が入ったようでほとんどが切られてしまっていました。〈タラノキ〉 しかし少し外れたところに5、6本生えているのを見つけました。しかし、まだ時期が早いようで葉は出ていませんでした。 でも確かにこの地域で芽が出ているのを見るのは4月初旬くらいです。まだちょっと早かったです。〈ヤマアカガエルの幼生〉
ちなみに奥さんとホトちゃんが休憩している間に、ミー坊と二人でヤマカガエルの産卵状況を見に行ってきました。〈アズマヒキガエルの卵塊〉
アズマヒキガエルは昔はいなかったのですが、5年くらい前からどこからかやって来て産卵するようになりました。 さて、次はミズムシの採集です。ミズムシは職場で飼育しているシャープゲンゴロウモドキの幼虫のエサにするためです。ミー坊にも手伝ってもらいましたが… すぐに飽きて花を採ったり、水路を掻きまわしたり、遊び始めてしまいました笑〈ミズムシ〉 ボタンザクラというのでしょうか。きれいに咲いていました。
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冬の森たんけん(2023年12月)
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2023-12-11T15:40:00+09:00
2023-12-11T15:40:06+09:00
2023-12-11T15:40:06+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
ふるさと侍従川に親しむ会の「冬の森たんけん」にミー坊と参加してきました。冬の森たんけんは僕が18歳の時に、侍従会で初めて企画をしてリーダーをやらせてもらった思い出深いイベントです。あれから10数年が経ち、今度は自分の子どもを連れて参加するようになるとは感慨深いですね。 紅葉がきれいでした。 ミー坊さん!12月の沢に裸足で入るんかい!?すぐ裸足になりたがるミー坊は、靴を脱ぎタモ網を背負って沢の中に消えていきました…〈ミナミテナガエビとヤマトヌマエビ〉 ミーが採ってきた戦利品。意外と採集のセンスはよく、タモ網を持たせるとちゃんと採ってきます。 でもやっぱり寒かった…笑 この日は、観音崎自然博物館の活動にいつも参加してくれているお客さんたちもご家族で来てくれました。皆さんありがとうございます☆ 弓矢をつくりました!〈ウスバカゲロウの幼虫〉
アリジゴクを採った。 2019年の台風で森の杉林がバキバキになりましたが、そこにできたギャップにはたくさんの低木が生えてきていましたました。
ちなみにミー坊は自分の足で最後までしっかり歩き通し、終わった後は侍従川で魚とりをし、最後は公園で遊んでから帰りました。なかなかの体力です。最近ポケモンのゲームをやっているのですが、森たんけんで出会った先輩少年少女たちとポケモントークができたのが楽しかった!と言っていました(そこかい)笑 さて、冬の森たんけんから帰り、実家の近所に住む同級生の家にヒラタクワガタの死体をもらいに行ってきました。夏にみんなでクワガタ採りに行った時に採集したヒラタを同級生の娘ちゃんに預けていたのですが、死んでしまったようで標本として受け取りました。しかしここでも話題はポケモントーク!昨今の小学生・幼稚園児の中ではこれほどまでにポケモンが流行っているのか!?と認識し学んだ1日でした。
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秘密の樹の記録を伝えるために
http://cybister20.exblog.jp/33036884/
2023-03-10T18:18:00+09:00
2023-03-08T17:34:20+09:00
2023-03-08T17:34:20+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
でもこの日も小さな洞の中にはクワガタが入っていて、大きな洞の近くには動物の糞があった。クヌギは時間をかけて朽ちていくわけだが、これからもたくさんの生き物たちに利用されていくだろう。死んでもなお、森に恩恵を授ける姿は本当に美しい。
ハイキングコースから大きく外れた位置にあるこの場所の近くには、天保の年号が刻まれた石碑がある。ここは江戸時代に使われた道だったのだ。僕が小学生の頃に祖父からおしえてもらった場所だが、現在知る人はほとんどいない。ましてや虫とりに来る人はいないだろう。秘密にしてきた場所だが、このままでは巨樹も遺跡も文化も忘れられて朽ちていく。そこで、せめて自分の信頼する未来ある地元の子どもに記憶を託そうと思いご案内した次第だ。この子たちが大きくなったら、また誰かに伝えて欲しいという願いを込めて。 幼馴染の子のSちゃんは、幼馴染には似ていないと思っていたが、しぐさやリアクションなどどこかフラッシュバックするところがある。Sちゃんは生き物が大好きで、この日もたくさんの生き物を持ち帰った。そんなSちゃんに我が子はなつき、道なき道を一生懸命付いて歩いていた。また、巨樹の洞を覗いてトトロがいないか探していた。この樹はトトロそのものだ。この樹とこの地の記憶が細々とでも継承されることを願いたい。
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ガサガサ&クリーンアップ(2022年7月)
http://cybister20.exblog.jp/32095017/
2022-07-28T17:30:00+09:00
2022-07-28T14:57:41+09:00
2022-07-28T14:57:41+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
故郷侍従川の定例ガサガサ&クリーンアップに行ってきました。今回はたくさん人を呼ぼうということでチラシをつくったり、頑張ってみんなで声掛けをしたこともあり、たくさんの人が来てくれました☆
そしてミー坊も久しぶりに参戦しました! デッケークロダイ! 中学生、高校生たちがお客さんたちに解説をしていました。いいねー!頑張ってるね☆ ミー坊は川の中にザブザブ入り最後は泳いでいました。3歳になりようやく抱っこなしで一緒に川を歩けるようになりました。すばらしい成長です!笑〈ヒラタクワガタ、横浜市〉
さて、夜はせっかく実家に行ったので、ミー坊がジジババと遊んでいる隙にちょこっと抜け出して森に行ってきました。そしてヒラタクワガタをゲット!横浜産の貴重なヒラタです。
ここ数年でヒラタクワガタの採り方、探し方がだいぶ分かってきました。子どもの頃は1年に1回、2回でも見られたら幸運だったクワガタですが、大人になって知識と経験を得て同じ場所に行くとこうやって採れるんですね。潜在的にはちゃんといるんです!
というわけで、翌日からは観音崎自然博物館のジュニア生物調査隊を率いて神津島合宿です。それは次回!
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オオミドリシジミの卵の撮影
http://cybister20.exblog.jp/30976976/
2022-02-06T19:41:00+09:00
2022-02-06T20:37:19+09:00
2022-02-06T15:54:00+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
〈オオミドリシジミの卵,横浜市〉 生家の近くの森で少し前に、コナラのひこばえに複数のオオミドリシジミの卵が付いているのを見つけました。しかし、その時はバタバタしていてゆっくり写真が撮れなかったので、改めて撮影に行ってきました。
どこにあるか分かるかな?どこにあるか分かるかな? 分岐部に1、2、3個、写真には写っていませんが、上と下に1個ずつ、合計5個の卵が一つのひこばえに付いていました。 くぼみのあるキナコの牡丹餅みたいな可愛らしい卵です。 アオキの実だよ~
〈フユイチゴ〉 まだフユイチゴが少し残っていました。 「ミーちゃんイチゴ食べたい!」と言いながらパクパク食べていました!笑 一方で春が近づいている気配も。 最後は少しエビを採ってから帰りました。
〈ヤマトヌマエビ〉
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冬の森たんけん(2021年12月)
http://cybister20.exblog.jp/30878411/
2021-12-14T01:58:00+09:00
2021-12-14T02:14:48+09:00
2021-12-13T18:16:09+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
あれから10数年。いまだにこのイベントが継続していて、そこに子どもを連れて参加するようになるとは感慨深いものだ。 さて、この日は僕にとっても一つの挑戦だった。すでに10kgを越えた小娘を抱っこしたまま夕方までみっちり山を歩き続けることはできるのか?そしてそれによっては、今後の自分の虫とりにミー坊を連れていく自信にもつながるだろう!
しかし、当日のっけから自分の大きなミスに気付いてしまった。
抱っこヒモを家に忘れてきてしまったのだ(_口_)
これでもう、ちょこまかする小娘を拘束することはできない!半年前、抱っこヒモなしで侍従会の川そうじに連れて行ってエライめにあったことは記憶に新しい…。
しかし後戻りはできず、イチかバチかで参戦を決意したのだった。待ち合わせ場所に行くと侍従会の気心知れた仲間たちがいて、ミー坊を連れてきたことを喜んでくれた。博物館の弟子たち(ジュニア生物調査隊メンバー)や、先日再会した実家の近所のお姉さんの一家もやってきて和気あいあいと山に向かって歩き始めた。
当初内弁慶のミー坊は恥ずかしがり、「トートー抱っこ!」と言い、僕に猿のようにしがみついて大人しくしていた。しかし、次第に慣れてきて、山の中で「ミーちゃんも歩く!」「赤い実採って!」「ドングリドングリ!」と主張を強め始めた。こうなると悪魔の2歳児と評されるリトルモンスターの快進撃は止まらない!歩かせたり、抱っこしたりを頻繁に繰り返しながら必死に隊列に付いて行かなくてはならなかった。気が付けば隊列のなかで僕だけが半袖になっていた。 近所のお姉さん一家の長男Mくんと妹のHちゃんは長靴をはいて沢に入って生き物を探していた。これを見たミー坊も「ミーちゃんも川に入りたい!」と言い始める。そこで裸足にしてとりあえず12月の冷えきった沢に入れてみることにした。先日、冬の海にパンツ一丁で飛び込んだリトルモンスターは冬の沢でも躊躇がない。しかし、さすがに冷たかったようですぐに上がってきた。
博物館のジュニア隊の子たちが採ったテナガエビやヤゴを触らせてもらい少し満足したようだった。その後、お姉さん一家のHちゃんにいろいろ面倒を見てもらいHちゃんに懐いた様子だった。 写真右:Hちゃんにフユイチゴをもらったミー坊。美味しかったようでバクバク食べていた!
左の写真はいただいた写真だ。思えば、小さい頃の僕は今や母となった近所のお姉さんとそのお姉さんのお兄さんによく遊んでもらっていた。この写真を見て幼い頃の自分がフラッシュバックされる。歳の差もちょうど同じくらいだろう。こういうつながりが故郷の地で世代を越えて続いていくというのは素晴らしいことだ。二世のMくんもHちゃんもとっても賢く優しい子たちで、それが尚更幼い頃優しくしてもらった思いでをフラッシュバックさせた。
僕が4、5歳の頃、うちの家族とお姉さんの一家と、たぶん今回と同じ山をハイキングしたことがあった。僕は木の棒を持ってズルズル引きずりながら歩き、「ヘビの道~」と言いながら、お姉さんとお兄さんに、自分が地面に書いたヘビの道を歩いてっと言いながら山を歩いた記憶が蘇った。
ちなみにMくんは虫が好きなようだ。話してすぐに「この子は虫が好きそうだ!」とビビッと感じるほど有望そうな子だった。この日もコクワガタの死体を拾って僕にくれた。「これ標本にしてね?」と言われたので、「じゃぁ今度一緒に生きたクワガタ採りに行こうよ!」と誘うと、眼の色が変わって嬉しそうにしていた。約束は必ず果たしたいと思う!
こうして僕はリトルモンスターを抱えて無事山を歩き通すことができた。
帰りはミー坊が寝てしまったのでひたすら担いでの登山だった。しかし、下山してみて「あれ?体力的には全然イケるぞ!」と思ってしまった。毎日20分の保育園の送り&職場の中学生とのボクシングとスポチャンのスパーリングで気が付かないうちに鍛えられていたのだろう。この調子ならミー坊を抱っこして丹沢も登れそうだ。
15時くらいに解散して、いやぁ今日はビールが美味しそうだと達成感溢れる気持ちで帰ることにした。しかし、昼寝をして回復してしまったミー坊が最後に衝撃的なことを言い出したのだった。
「トートー公園行きたい!もっと遊ぶ!」
「えー!まだ遊ぶのー!?」
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ジュニア生物調査隊で侍従川に行ってきた(2021年10月)
http://cybister20.exblog.jp/30766484/
2021-10-19T00:35:00+09:00
2021-10-19T00:35:08+09:00
2021-10-19T00:35:08+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
先日、観音崎自然博物館のジュニア生物調査隊でふるさとの侍従川に行ってきました。〈マハゼ〉 この日はマハゼが多かったです。〈コシボソヤンマの幼虫〉 この日は小学生・中学生合同の活動だったので、中学生には今後の観察会スキルを高めてもらうために小学生の前で採れた生き物の解説をしてもらました。 ただ知識を話すだけではつまらないから小学生を笑わせられるように面白くやれよ!と注文をしたところ、注文通りハキハキと面白くやってくれました。なかなかセンスがあるじゃないか!と隊長は感心したのでした!〈モツゴ〉
都市河川あるあるですが、誰かが魚を放流したようで、普段見ない魚を見かけました。〈黒いメダカ〉
真っ黒のメダカや青く光っているメダカもいました。誰が放流したんだか… この子らにとって10月の川はまだ夏のようです!笑 まぁ強くたくましくがテーマのジュニア隊らしくてすばらしいことです!笑
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4月初旬の侍従川流域の森(2021年4月)
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2021-04-05T23:49:00+09:00
2021-04-05T23:49:38+09:00
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shingo-ayumi
侍従川流域の自然
もう半そでで歩けるくらい暖かい日で、虫もたくさん出ていました。 2019年の台風以降、森はボロボロのままです。しかし、場所によっては森が攪乱されて暗くなっていた沢や林内にギャップができたりして、考えようによっては良い変化もありそうです。 午後は子どもも連れてフィールドに出ました。木の棒を持ってアリの巣をほじくっていました。 たまにはジージとバーバも一緒です。 生き物には興味があるようで、積極に捕まえに行く姿勢は我が子ながらすばらしいです!オタマジャクシはまだ発音できないので「メイの!」と言います。となりのトトロの影響です! テントウムシはツルツルでうまくつかめないようでした。 ヤブキリは捕まえまくっていました。
というわけで、久しぶりに故郷のフィールドに行ってきました。
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川の上の坊
http://cybister20.exblog.jp/30444214/
2021-03-02T17:30:00+09:00
2021-03-02T17:19:34+09:00
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shingo-ayumi
侍従川流域の自然
鼻を垂らしながらベンチによじ登るミー坊
ふるさと侍従川に親しむ会の川掃除に連れて行くのは2回目でしたが、ちょこまかしているのでまた一緒に川に入るのは難しく、川の上からみんなが活動するのを見ていました。〈シマヨシノボリ〉
家では主張が激しいクセに、外では恥ずかしがり屋で人見知りのミー坊ですが、みんなにかまってもらって少し慣れてきました。
みんなが採ってきた生き物が入った水槽に手を突っ込んで生き物を触っていました。水槽の中からシマヨシノボリを捕まえて嬉しそうにしていました。この日は、ウナギ、チチブ、シマヨシノボリ、モクズガニ、テナガエビを覚えました!(名前を言うと指をさす!笑) 今年の夏は一緒に川に入れるでしょうか。
まだまだ手がかかって、父も一緒にいると何もできないですが、早く一緒にフィールドで楽しめるようになってほしいものです☆
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横浜でアカテガニの放仔を観察
http://cybister20.exblog.jp/30171875/
2020-08-08T12:25:00+09:00
2020-08-08T12:25:41+09:00
2020-08-08T12:25:41+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
いつも仕事では三浦半島の多産地で観察会をしているのですが、横浜のポイントはそこまで個体数が多くありません。また生息地も人工物の多い場所です。〈放仔をするアカテガニ〉
ここは個体数が少ないからなのか、環境が異なるからなのか、はっきりしたことは分かりませんが、ワラワラ集団にはならず、コンクリートの岸壁で放仔をする様子が観察されます。 三浦半島と同じように浜で放仔をする個体もいます。 岸壁につかまりながら海に入ります。 放仔をするメス 完全に水中に潜って少し落ち着いてから放仔をする個体が多かったです。また、海につながるビオトープやその水路で放仔する個体もいました。
三浦半島の多産地では、集団で浜や岩場の波打ち際で、波の満ち引きに合わせて放仔する場合がほとんどですが、ここではずいぶん様子が異なりました。 放仔は完全に暗くなっても続き、次から次へとメスが路上に出現して、単独で海に入り放仔をしていました。
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20年前の道をたどって
http://cybister20.exblog.jp/30164656/
2020-08-02T17:15:00+09:00
2020-08-02T16:55:47+09:00
2020-08-02T16:55:47+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
さて、この日はずいぶん早めに実家に着いてしまった。家には祖父がいるだけで、みんな仕事や買い物に行っていていなかった。しかたなくミー坊を抱っこして、子どもの頃の虫とりルートを散歩することにした。〈近所の公園にあるクヌギ〉
近所の公園は、大人になってからも時々行くことはあったが、通過するくらいでゆっくり見て回るのは久しぶりである。
子どもの頃からお気に入りだったクヌギを見に行ってきた。大人になって見ると小さく見えるかなぁと思ったが、むしろ大きく太くなっていて驚いた。木も成長するもんだなぁしみじみ思う。
この木は20年前はよくコクワガタが来ていた。当時樹液が出ていた穴はすっかりふさがっていた。そういえば、10数年前の夏、今はハタチになって生き物仲間として付き合いを続けているだいちゃんやたっくんとの出会いの木でもある。ミー坊を木にしがみつかせてみると感慨深く、思い出に浸ってしまった。セミの抜け殻で遊ぶミー坊
その後も子どもの頃の虫とりルートをいろいろ回った。20年ぶりくらいに歩く道や林もあった。
昔、急斜面の細い道を登ったところに同級生の女の子が住んでいた。その子は自分の家の裏山にはクワガタがたくさんいると言っていて、「ホントかよ?」と思い実際に行ってみると、確かに斜面の高いところに大きなクヌギがあった。でもそこまで行くことはできず、ルートを探していると、人が一人通れるような細い道を見つけてクヌギにたどり着けた記憶がある。その時はコクワガタしか採れなかったが、今度夜に行こうと言いつつそのままになってしまった。 そんな20年以上前の記憶を頼りに行ってみることにした。急斜面の細い道は相変わらずで、同級生が住んでいた家はどこだったかうる覚えだったが、クヌギへの道はちゃんと覚えていた。同級生はフェイスブックではつながっているが、普段からやり取りをするわけではないので、今どこで何をしているのか分からない。懐かしいなぁ~といろいろ思い出しながらクヌギの見える場所にたどり着いた。
クヌギは昔と変わらない位置に生えていたが、当時あった細い道は完全になくなっていた。一人だったら藪を漕いで行くところだが、今日はミー坊がいるので引き返すことにした。〈父が採った横浜市金沢区産のミヤマクワガタ〉
さぁ今度はどこに行こうか!と思ったが、自分のお腹がヒンヤリ濡れていることに気付いてしまった。ミー坊のムーニーちゃんがついに限界を超えてしまったのだ。
二人ともオシッコでビショビショになってしまったので、しかたなく帰宅したのだった。
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侍従川で3種のハゼ類の産卵地点調査と流域の里山(2020年6月)
http://cybister20.exblog.jp/30094004/
2020-06-08T22:27:00+09:00
2020-06-08T22:27:30+09:00
2020-06-08T22:27:30+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
観音崎自然博物館で今年4月から新結成した特別調査チーム(SIT)のメンバーと一緒に、故郷の侍従川に行ってきました。 この日の目的は、チチブ、ウキゴリ、シマヨシノボリの3種のハゼ類の産卵調査でした。3月は、ウキゴリが優先していた産卵場所は、6月になるとチチブに置き換わっている様子でした。 チチブがいっぱい! 首を伸ばすクサガメ 岩の隙間に隠れたつもりのボラ 大きなボラを採ったKくん コシボソヤンマの幼虫は終齢幼虫になっていました。さて、この日は、皆で昼食をすませたあと、Kくんの熱い要望によりマイマイカブリの調査に行くことにしました。〈ヒメマイマイカブリの幼虫〉 この場所は、私が小さい頃からよく遊びに来ていた谷戸で、その頃からマイマイカブリを時々見かけていました。しかし、真面目に探したことはありませんでした。しかし、よくコンクリートの側溝に落ちているのを見かけるので、とりあえず側溝を探してみることにしました。するとすぐに幼虫が1個見つかりました。〈アズマモグラ〉
側溝に溜まった土や落ち葉を掻きわけて探しているとモグラが出てきました。子どもたちは大興奮です!正直、側溝を掘っているとミミズがたくさん出てきたので、モグラもいそうだなぁと思っていました。モグラもまたよく側溝で見かける生物です!モグラを見たのは2回目だというMくん。他の子より一歩リードしていてこの得意げな顔です!笑 みんながモグラに夢中になっている中でも、一人目的を見失わず延々とマイマイカブリを探すKくんでした。〈ヤマサナエ〉
というわけで、SITの活動は夕方に終了して、久しぶりに実家に帰りました。〈スジクワガタ〉
そして夕飯を待っている間、実家から徒歩5分の所にある森に、クワガタ探しに行ってきました。〈スジクワガタ〉
現在、県東部を中心に、仲間たちと手分けをしてミヤマクワガタとスジクワガタの分布調査をしています。実はこの2種、県東部では分布が限られているようなのです。また出現時期や生態も他の地域とは異なる部分もあります。 というわけで、久しぶりに故郷の自然を満喫してきました。
ようやく少しずつ普段の生活が戻ってきた感じがしますね。
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オタマジャクシの正体を追って
http://cybister20.exblog.jp/30021668/
2020-04-25T18:56:00+09:00
2020-04-25T18:17:52+09:00
2020-04-25T18:07:51+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
送ってもらった地図を見ると、池はどうやらマンションの敷地内の一角にあるコンクリートの水辺のようでした。
その友達は大きなマンションが立ち並ぶ地域に住んでいます。私は地元(ちなみに私にとっての地元は侍従川流域です。結構広い範囲ですね 笑)の淡水域事情は誰よりも知っていることを自負しているのですが、さすがに私有地やマンションの敷地内までは調べ切れていません。
現地に行くと、本当にきれいなマンションの一角にあるちょっとおしゃれなコンクリートの池でした。
う~む…ここに入って網をふるうのはマズイな~と思い、とりあえずカメラだけを持って水辺を覗いてみると、オタマジャクシはすぐに見つかりました。<アズマヒキガエルのオタマジャクシ>
オタマジャクシの種類はアズマヒキガエルでした。アズマヒキガエルは、この地域ではとても少なくなっています。こんなコンクリートの水辺でもカエルにとっては大事な繁殖場所になっているのです。 メダカやなぜかオイカワも泳いでいました。<オイカワ>
もちろん人が放流したものですが、金魚やコイではなくオイカワを放すなんて、このマンションには生き物好きがいるのでしょうか。 さて、撮影が終わった後は、同町内にある沢にアサヒナカワトンボを観察しに行ってきました。 久しぶりでしたが、沢に大きな変化はなく、撮影したかったアサヒナカワトンボも見られました。<アサヒナカワトンボ>
ちなみに、ここの沢では橙色翅型(オレンジ色のハネの個体)は出現しません。出現する個体はすべて透明翅型です。ちなみにややこしいですが上の写真はメスです。メスはすべて透明翅型です。 ここの沢のアサヒナカワトンボは、沢の長さや面積の割には比較的個体数が多いと思うのですが、それでも橙色翅型は見たことがありません。同じ地域でも支流によって違いがあるというのは面白いものです。
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侍従川の桜(2020年4月)
http://cybister20.exblog.jp/29990097/
2020-04-03T17:30:00+09:00
2020-04-03T17:11:47+09:00
2020-04-03T17:11:47+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域の自然
<侍従川山王橋付近>
この時期は天気が安定しないので、自分の予定と天気と満開時がマッチするタイミングというのはなかなか難しいんですよね。それもあり、この日はせっかく晴れたので、「今しかない!」と思い、帰り道に少し寄り道をしました。 桜の名所は各地にありますが、自分にとっては侍従川が一番の名所だと思っています。やはり故郷には特別な思い入れがありますよね。 ちなみにこの直後に雨が降ってきてしまいました。いやぁタイミングが良かった!笑
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侍従川のクリーンアップ&調査(2020年3月)
http://cybister20.exblog.jp/29973886/
2020-03-23T20:37:00+09:00
2020-03-23T12:47:16+09:00
2020-03-23T12:42:35+09:00
shingo-ayumi
侍従川流域
先日は、ふるさと侍従川に親しむ会(通称:侍従会)の活動で、久しぶりに侍従川に行ってきました。この日は侍従会の皆さんにみー坊をお披露目をしたかったので家族3人で行ってきました。 侍従川沿いの桜もチラホラ咲き始めています。 ちなみに侍従会のクリーンアップ&調査は、会員ではなくても参加できます。毎月第4日曜日にやっているので興味のある方は是非一緒に活動しましょう☆〈チチブ〉
川の中も春らしくなってきました。 ちなみにクリーンアップは大人はゴミ袋を持ってゴミを拾いつつ生き物採集、子どもは生き物採集をしつつゴミ拾い(採集だけの子がほとんど?笑)、といった感じでゆるく楽しくやることがモットーです!
また、この日は、定例の生物調査に加えてハゼ類の産卵状況の確認調査もおこないました。〈ウキゴリの卵塊〉
おっ!産んでる産んでる! こちらは孵化寸前です。 侍従会では2013年からハゼ類の産卵調査をやっています。ちなみに、11月末頃からスミウキゴリ、3月頃からウキゴリ、4月末頃からシマヨシノボリ、5月頃からチチブの産卵が始まります。産卵は季節や場所で棲み分けていてとても面白いです! アズマヒキガエルの卵塊もありました。〈ダビドサナエ〉〈ヤマサナエ〉
春に発生するダビドサナエとヤマサナエは、すでに翅芽が膨らんでいて羽化が近そうでした。
さて、クリーンアップはお昼前に終了して、みんなで侍従川沿いの公園でごはんを食べました。 会員のイマイさんが見つけたアオダイショウに興味を示すみー坊。最近少しずつ生き物に興味を示すようになってきました。 ひっぱって噛まれるなよー!笑 さて、午後は上流に向かいました。 侍従川の上流域は写真のように三面コンクリートになっています。ちなみに1980年代まではホトケドジョウが生息していましたが工事により絶命しました。このようなパターンの三面コンクリにしてしまうと、さすがに20年以上経っても回復しません。 それでもウキゴリは僅かにある石の下などで産卵するのですが、この日は見つけられませんでした。一匹やせ細ったスミウキゴリが採れました。もう産卵を終えているようです。暗渠をくぐって コンクリートの上流域を越えていくと、再び良さげな雰囲気が残る源流域になります。〈モクズガニ〉〈ミルンヤンマ〉〈ヌマエビ〉
前回の調査と少し前に私が個人的に行った調査ではヌマエビが確認できず、ヤバイ絶滅したか!?と心配していたのですが、今回は確認できてホッとしました。侍従川のヌマエビは生息範囲が狭いうえに個体数も少ないので貴重です。おそらく去年の台風で一時的に下流に流されていたのかもしれません。〈カブトムシ〉
上流ではカブトムシの幼虫がたくさんいました。 ゴロゴロ出てきます!でも侍従会の子どもたちは、「あ~カブトムシか。」と全員スルー!さすがです!笑〈コクワガタ〉
去年は台風の影響でそこら中で倒木があったので、これから数年間くらいは、一時的にクワガタが増えるかもしれませんね。 最後はアカハライモリの生息地の近くに僅かにある水辺を調査しました。
アズマヒキガエルを手に乗せて得意げなHくん。持って帰りたいと主張するものの先輩たちに逃がしていけと言われ残念そうに逃がしていました!笑
生き物を採って持ち帰って飼うことはとっても大切なことで、そこから学ぶことはたくさんあるので、私は、持ち帰りたいという子には基本的には持ち帰って飼育してほしいという気持ちを持っています。でも、侍従会の子どもたちの中には、レベルが上がり少し大人になってくると、「この種なら持ち帰ってもオッケー」、「この地域だったらオッケー」、「ここでは貴重だからダメだ!」とか、「どうせ殺すことになるなら死を無駄にしないように何かしら活かすことを考えよう!」といったことを理解して行動している子もいます。そんな子どもたちを見ると対等に活動できる日は間近に迫っているな~と嬉しく思います。 というわけで、久しぶりに故郷の川で活動をしてきました。
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