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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。


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カテゴリ:ゲンゴロウ( 96 )

チンメルマンセスジゲンゴロウ

チンメルマンセスジゲンゴロウ_b0348205_17504323.jpg
〈チンメルマンセスジゲンゴロウ Copelatus zimmermanni
 国内では本州から南西諸島まで分布するセスジゲンゴロウの一種です。北は東北地方まで記録があり、分布は広いのですがかなり局地的で珍しい種です。ちなみに私は南西諸島でしか見たことがありません。他のセスジゲンゴロウ属に比べて細長い印象があります。
チンメルマンセスジゲンゴロウ_b0348205_17504791.jpg
 古い文献では「ツインメルマンセスジゲンゴロウ」と表記されています!こっちの方がカッコイイ!笑
チンメルマンセスジゲンゴロウ_b0348205_17524109.jpg
 あまり多くの生息地を知らないのですが、水生植物が豊富で貧栄養な浅い水辺で見ることが多い気がします。


by shingo-ayumi | 2020-01-23 19:50 | ゲンゴロウ | Comments(0)

トビイロゲンゴロウ

トビイロゲンゴロウ_b0348205_20485331.jpg
〈トビイロゲンゴロウ Cybister sugillatus
 日本の南西諸島からアジアに分布するゲンゴロウです。
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20490098.jpg
 フチトリやヒメフチを探していた頃は雑魚扱いして真面目に調べてきませんでしたが、同じく南方系で大型種のコガタノゲンゴロウに比べると、生息環境の選好性が強く、決して雑魚ではなくなりつつある種だと思っています。
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〈左:トビイロゲンゴロウ/右:クロゲンゴウ〉
 ちなみに九州以北の国内全域に分布するクロゲンゴロウとよく似ています。アジアには、黒系のゲンゴロウ属が4種類いますが、日本ではトビイロゲンゴロウとクロゲンゴロウの2種が分布しています。
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20491948.jpg
 トビイロゲンゴロウの特徴は、前胸背の縁がオレンジ色っぽい(鳶(とび)色)をしています。これが和名の由来にもなっています。
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20490615.jpg
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20492838.jpg
〈生息地の様子,ベトナム〉
 さきほど、生息環境を選ぶ種だと書きましたが、本種は水生植物が豊富な湿地のような環境を好みます。池や水田でも見られますが、いずれも水生植物が繁茂している環境で見られます。これは国内に限らず、東南アジア全体でも共通しています。
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20494073.jpg

〈ベトナムで採集したトビイロゲンゴロウ〉
 日本の南西諸島では、多くのため池がコンクリートやゴムシート化されつつあり、各島の生息地点数をみると決して普通種ではありません。また、過去に記録があった島でも、現在は見られなくなってしまった島もあります。フチトリやヒメフチなどの派手な種に霞んでいますが、トビイロも結構珍しい種になりつつあるのではないでしょうか。
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20494705.jpg

〈台湾のタイモ水田〉
 上の写真は、台湾ランユイ島のタイモの水田です。ここではたくさんのトビイロゲンゴロウが見られました。
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20495560.jpg
 タイモにくっ付いて甲羅干しをしているトビイロゲンゴロウを見つけました。
トビイロゲンゴロウ_b0348205_20500320.jpg
 ちなみに、上の写真は、台湾高雄市の大都会にあった公園のビオトープなのですが、ここでもトビイロゲンゴロウを見つけました。日本の南西諸島では、街中近くの池で見かけることはほとんどないので驚きました。


by shingo-ayumi | 2020-01-22 21:18 | ゲンゴロウ | Comments(0)

キバラコガタノゲンゴロウ(本州産)

キバラコガタノゲンゴロウ(本州産)_b0348205_12041070.jpg
〈腹面が黄化したコガタノゲンゴロウ,山口県産〉
 ここ何回かは、虫好き少年・少女たちの活躍を紹介をしてきましたが、子どもたちの快進撃は続きます! 

 以前このブログでも腹面が黄化したコガタノゲンゴロウ(通称:キバラコガタノゲンゴロウ←僕らが勝手に呼んでいるだけですが)について書きましたが、そのキバラコガタノが本州でも採れたと、山口県在住の田中ダイスケくんからご連絡をいただきました。そして、送っていただいたのが上の写真の個体です。これまで東南アジアや南西諸島でしか記録がなかったのですが、コガタノゲンゴロウの増加に伴い、ついに本州でも見つかりました。
キバラコガタノゲンゴロウ(本州産)_b0348205_12041758.jpg
〈採集をするダイスケくん:お父様撮影〉
 ダイスケくんは水生昆虫やトンボを日々追いかけているそうです!偶然におこる珍しい発見というのは時々あるものです。でも、初めて行った先で見つける偶然と、身近なところに通って発見する偶然では意味が違うと思う今日この頃です。
 ダイスケくんとはまだお会いしたことがないのですが、きっと気が合う虫好き少年なのだと想像します。少し離れた山口県に、将来の虫仲間がいると思うと嬉しく思います。
キバラコガタノゲンゴロウ(本州産)_b0348205_12042358.jpg
〈カンボジア産キバラコガタノゲンゴロウ〉
 ちなみにダイスケくんが送ってくれた個体と合わせてカンボジアで見つけた個体についても月刊むしに投稿させていただきました。
キバラコガタノゲンゴロウ(本州産)_b0348205_12043850.jpg
〈カンボジアの生息地〉
 カンボジアでは3個体を見つけることができました。現地では上の写真のように、だだっ広いハス田や湿地で見られました。キバラコガタノの調査はまだまだ継続中です。今年度ももう一度東南アジアに行けたら良いなぁと思っています。


by shingo-ayumi | 2019-11-27 19:13 | ゲンゴロウ | Comments(5)

ハイイロゲンゴロウ

ハイイロゲンゴロウ_b0348205_09384696.jpg
〈ハイイロゲンゴロウ Eretes griseus, 神奈川県〉
 思えば、このブログでハイイロゲンゴロウについて書いたことがありませんでした。もっとも普通種で「いつでも写真撮れるからいいや~」と思っていたのか、気合い入れて撮った写真が一枚もないことに気が付きました。
ハイイロゲンゴロウ_b0348205_09385365.jpg
 ハイイロゲンゴロウは、世界で4種に分類されています。

E. griseus(日本でも見られるハイイロゲンゴロウ)
E. sticticus(アフリカ、ヨーロッパ、アジア、アメリカ)
E. australis(オセアニアに分布)
E. explicitus(北アメリカに分布) 

 それぞれの種の詳細な分布はよく分かりませんが、本属は世界中に広く分布し、E. griseus(日本にもいるハイイロゲンゴロウ)に限っては、国内全域はもちろん、東南アジアでも普通に見かけます。また、ベトナムの1000mを超える高山域でも見たことがあります。また、プールや水溜りでも発生するので、ザコ扱いされがちな種なのですが、世界のゲンゴロウ類の中では極めて特殊な種です。

 水面から直接飛び立てるほどの飛翔力を持ち、形態も独特です。また。そんな身近な種なのにも関わらず、意外にも生態等、謎の多い種でもあります。つまり研究するにはネタの多い種なのです。
ハイイロゲンゴロウ_b0348205_09390325.jpg
〈ハイイロゲンゴロウを採集した横浜市の海〉 
 今年の7月、仕事で横浜で観察会をやったのですが、それに参加してくれた観音崎自然博物館 ジュニア生物調査隊員のダイちゃんこと吉原大地くんと、観察会後に海の生きものの採集をしていました。すると遠くの方で採集していたダイちゃんが「ハイイロゲンゴロウが採れた!」と言いました。

 えー!海の中で!?

 その後私も同じように1個体採集しました。近くに川もないし、流されてきたわけでもなさそうだし、ハイイロは海に落ちてもへっちゃらなのではないか!?と思われました。
 実際、潮だまりやタイドプールでも多く記録されているので、潮水に強いことは知られていましたが、完全な海水中で、なおかつ複数個体が採集された例はないと思うので月刊むしで報告させていただきました。
ハイイロゲンゴロウ_b0348205_09391113.jpg
〈1月に採集したハイイロゲンゴロウの死体〉
 ハイイロゲンゴロウは夏場は多く見かけますが、冬場はほとんどみたことがありません。もしかしたら、ウスバキトンボのように南の方からやってきて、夏場に繁殖し、冬には死滅するのではないかと、勝手に思っているのですが、海に落ちても生きていられるのであれば、海を渡っての長距離移動も可能なのかもしれません。うむ!まさに海を歩くゲンゴロウなのかもしれません!


by shingo-ayumi | 2019-11-23 22:23 | ゲンゴロウ | Comments(0)

ニセモンキマメゲンゴロウ

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〈ニセモンキマメゲンゴロウ Platambus convexu Okada, 2011〉
 2011年に新種記載された比較的新しい種です。
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 モンキマメゲンゴロウに似ていますが、よく見ると模様が異なり、慣れれば野外でも簡単に見分けられます。
ニセモンキマメゲンゴロウ_b0348205_14314033.jpg
 腹面は赤っぽいです。
ニセモンキマメゲンゴロウ_b0348205_14314438.jpg
 ♂の交尾器は先端付近が沿っているのが特徴です。 

 本種が新種記載される前の年、恩師の北野先生と一緒に行った青森県で、変わった模様のモンキマメゲンゴロウを見つけて、「先生!なんかこのモンキマメ模様がかっこいいですよ!」「へぇこんな模様は初めてみた!スーパーモンキだな!」とか言ってふざけたのですが、その翌年にニセモンキと記載されて驚いた記憶があります。
ニセモンキマメゲンゴロウ_b0348205_23445502.jpg
〈生息地の様子〉
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 生息地ではモンキマメゲンゴロウと同所的に見られることが多いですが、稀にピンポイントで固まっていることもあります。まだまだ調べ甲斐のありそうなゲンゴロウです。
by shingo-ayumi | 2019-11-20 23:55 | ゲンゴロウ | Comments(0)

モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)

モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22395157.jpg
〈モンキマメゲンゴロウ Platambus pictipennis (Sharp,1873), 横浜市〉
 先日、実家の近くの森を歩いてきました。まだ柔らかく翅がペコペコしたモンキマメゲンゴロウの新成虫がたくさんいました。
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22400489.jpg
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22401340.jpg
 ここは鎌倉市の沢をずっと奥まで登って行ったところです。
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22402091.jpg
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22402833.jpg
 三浦半島のモンキマメゲンゴロウは、沢の落ち葉が溜まっているようなところで見られます。
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22403866.jpg

 水中で撮影してみました。
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22404428.jpg
 前々から思っていたのですが、神奈川県東部におけるモンキマメゲンゴロウの分布は限られ、三浦半島は貴重な産地だと思われます。また、半島内でも、分布は三浦丘陵沿いの沢に限られ、実際どのくらいの範囲に生息しているのか調べた人はいません。前から調べよう調べよう!と思っているのですが、モンキマメだけのために沢回りするのもなぁ~と面倒くささもあり、まだ真面目に調査していません。
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22404931.jpg
 川底に空いた穴に集まっていたモンキマメゲンゴロウ
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22405525.jpg
きれいですね☆
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_22410149.jpg
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_21394200.jpg
 また、モンキマメゲンゴロウは個体変異が大きく、さまざまな色彩パターンがあります。それもこのゲンゴロウの魅力の一つです!
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 さて、話は変わり、地元の森の中は先の台風の影響で大荒れでした。
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 ここまでひどく木が倒れたのは初めてではないでしょうか。台風15号による被害です。
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 木が倒れて、森の中にできたギャップの中をミルンヤンマが飛んでいました。ここまでひどいと、片付くまで時間がかかりそうです。
モンキマメゲンゴロウ(三浦半島産)_b0348205_21505881.jpg
 ちなみに上の写真は、この日最後に行った横浜市の侍従川流域の生息地…だった場所です。この水路がうまい具合にせき止められて、モンキマメゲンゴロウの多産地になっていたのですが、先の台風による土砂崩れの整備のため、水路はきれいに掃除され、土嚢置き場にされてしまっていました。当然モンキマメゲンゴロウは暗渠を伝って侍従川本流の中流域まで流されてしまったでしょう。なんてこったとショックでした。
 
 侍従川流域は横浜市内では非常に貴重な生息地です。ですが、それもちゃんと知られないまま一つ生息地が失われてしまいました。やはり、ちゃんと調査して県東部のモンキマメがどれほど貴重なのかということを証明していかないといかんなぁ~としみじみ思いました。


by shingo-ayumi | 2019-10-19 21:47 | ゲンゴロウ | Comments(4)

サメハダマルケシゲンゴロウ

サメハダマルケシゲンゴロウ_b0348205_21475130.jpg

〈サメハダマルケシゲンゴロウ Hydrovatus stridulus BISTRÖM,1997, 茨城県〉
 サメハダマルケシゲンゴロウは近年になって日本から初記録されたゲンゴロウです(稲畑憲昭,2016)。

稲畑憲昭(2016)サメハダマルケシゲンゴロウの日本からの初記録.さやばねニューシリーズ,(21): 46-47.
サメハダマルケシゲンゴロウ_b0348205_21475510.jpg
 ちなみに上の写真の個体は、生き物仲間のウチダくんから貰った個体です。茨城県の産地では、2017年に1個体が採れて、その後ウチダくんに案内してもらい、私も何度か現地に赴きましたが採れず、その後も執念で通い続けたウチダくんが2018年に採って送ってくれたというものです!
サメハダマルケシゲンゴロウ_b0348205_21480622.jpg
〈群馬県の産地,2011年〉
 ちなみに、まだサメハダマルケシゲンゴロウだということが分かる前の2011年に、私は普通のマルケシゲンゴロウだと思って群馬県でたくさん採集していました。上の写真は後輩たちと採集に行った時のものです。懐かしい!
サメハダマルケシゲンゴロウ_b0348205_21480152.jpg
 たくさん採れていますね~!この時は普通のマルケシだと思っていたサメハダマルケシの他にもワタラセツブゲンゴロウやホソマルチビゲンゴロウがたくさん採れました。しかし、残念ながらこの池は数年後に富栄養化してしまい、水生昆虫は何もいなくなってしまいました。残念なことです。


by shingo-ayumi | 2019-07-15 22:10 | ゲンゴロウ | Comments(0)

オオイチモンジシマゲンゴロウ(カンボジア産)

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〈オオイチモンジシマゲンゴロウ Hydaticus sp., カンボジア〉
 カンボジアで見つけたオオイチモンジシマゲンゴロウです。
オオイチモンジシマゲンゴロウ(カンボジア産)_b0348205_14493570.jpg
 「キンブチゲンゴロウ」という商品名で売られているのは本種だと思われます。ちなみに雄交尾器の形状は、リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウに酷似しています。オオイチモンジシマゲンゴロウの仲間は東南アジアからインド、スリランカの方まで広く分布していて、まだまだ分類がよく分かっていません。
オオイチモンジシマゲンゴロウ(カンボジア産)_b0348205_14494360.jpg
 鞘翅の模様は様々なパタンーンがありました。
オオイチモンジシマゲンゴロウ(カンボジア産)_b0348205_14495004.jpg
 生息環境もリュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウとそっくりで、源流域や林内の小さな水溜りの落ち葉の中から得られました。ただ、見られたのは低山地で、山地に行くとSandracottus属のゲンゴロウが優先するようで、うまく棲み分けしている印象でした。


by shingo-ayumi | 2019-04-30 22:49 | ゲンゴロウ | Comments(0)

Cybister guerini

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Cybister guerini, カンボジア〉
 「Cybister guerini」と書きましたが、これが本当に正しい学名なのかははっきりしていません。Hendrich・Brancucci (2013)でも「Cybister guerini」と「Cybister limbatus(←日本にも分布するフチトリゲンゴロウ)」が混同されていることを指摘しており、この論文では「Cybister limbatus」に統一して扱っています。しかし、日本にいるフチトリゲンゴロウCybister limbatusとは別の種がいることは確かで、今回このブログで紹介するのはその別種の方です。というわけで、このブログではその別種を「Cybister guerini」として扱うことにしました。
Cybister guerini_b0348205_22494763.jpg
 C.gueriniは、日本にいるフチトリゲンゴロウC.limbatusとよく似ています。
Cybister guerini_b0348205_22500454.jpg
 腹面はワインレッドのものや黒いものがいて、体長は、今回私が見つけた個体に関しては33mm~37mmでした。日本のフチトリゲンゴロウC.limbatusとは一見区別がつきにくいのですが、C.gueriniの方が丸っこく若干小型で(中にはフチトリと変わらない大きい個体もいますが)、数を見ていると、だんだん外見でも区別がつくようになってきました。もっとも雄交尾器を見れば確実です。
Cybister guerini_b0348205_22500094.jpg
 ちなみに時々日本で「フチドリゲンゴロウ」や「ニセフチトリゲンゴロウ」と呼ばれている海外産の種のほとんどは本種だと思われます。
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〈生息地の様子〉
Cybister guerini_b0348205_22502059.jpg
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 今回採集したのは、水草が繁茂したいかにもゲンゴロウがいそうな水辺から、水草が何もない池、落ち葉が堆積するような暗い池、休耕田、水田脇の水路、川まで、本当に様々な環境で採集されました。フチトリゲンゴロウに比べて選好性が低いのでしょうか?ただ、低山地では他種に比べて最も多い優先種だったのに対して、平地では少なく、ヒメフチトリゲンゴロウやコガタノゲンゴロウが優先していたので、本質的には丘陵地や里山的な環境が好きな種なのかもしれません。
Cybister guerini_b0348205_22503316.jpg
 フチトリゲンゴロウには2種類いる!というのが分かったのは、学生時代、指導教員で師匠であるK先生と一緒に東南アジア産のゲンゴロウの標本を見ている時でした。その後、博物館の標本庫で「C.guerini」という名を知り、ひたすら交尾器を抜いて撮影しました。それから約10年。今まで東南アジアの国を旅してきて今回ようやく生きたC.gueriniを野外で観察することができました。私にとって、これらアジアのゲンゴロウ属のことを調べていくことが生涯の課題です。
Cybister guerini_b0348205_22504011.jpg
C.gueriniの素揚げ〉
 最後に、市場でもらったC.gueriniの素揚げです。

 タイワンタガメの素揚げを買ったらサービスでゲンゴロウも付けてくれました!笑


by shingo-ayumi | 2019-04-21 23:05 | ゲンゴロウ | Comments(0)

Sandracottus maculatus

Sandracottus maculatus_b0348205_10150787.jpg
Sandracottus maculatus, カンボジア〉
 日本にはいないSandracottus属のゲンゴロウです。大きさはメススジゲンゴロウくらいあって、中型種としては大きい方だと思います。日本では「ラデンゲンゴロウ」の商品名で時々販売されているそうです。
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 Sandracottus属の種は、模様がはっきりしていてきれいですね。また、個体によって様々な模様のパターンがあります。
Sandracottus maculatus_b0348205_10154004.jpg
〈生息地の様子〉
 本種を見つけたのは、山地の上流域にできた小さな水溜りです。
Sandracottus maculatus_b0348205_10153307.jpg
  落ち葉が堆積したような場所を好むようです。
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 一つの水溜りに4,5個体程見られました。ちなみに同じカンボジアでも低地で上の写真のような場所を探すと、オオイチモンジシマゲンゴロウが採れました。標高によって棲み分けしているのでしょうか?
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Sandracottus mixtus, カンボジア〉 
 ちなみにS.maculatusに比べると数は少なかったですが、同属のS.mixtusも同所的に見られました。S.mixtusはベトナムでも採ったことがありますが、その時採れたのは山地にある落ち葉等はない明るい水溜りでした。今回採れた個体は、ベトナムの個体とは模様少し違うし、生息環境も違うので、もしかしたら別種?なのかもしれません。


by shingo-ayumi | 2019-04-20 21:12 | ゲンゴロウ | Comments(0)