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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。


by 佐野真吾、歩海

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カテゴリ:旅( 61 )

奄美群島の旅(2019年9月)

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 お仕事で奄美群島を回ってくるつもりが、台風の影響でろくに仕事もできず帰ってきました。仕事外に少しだけ自然を見てきたので投稿します。
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 初日は晴れていて爽やかでした。
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〈ミズオオバコ〉
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〈リュウキュウベニイトトンボ〉
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〈オキナワキノボリトカゲ〉
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〈トクノシマヒラタクワガタ〉
 1日目仕事が終わって宿への帰り道、数年前に見つけたクワガタポイントに立ち寄りクワガタ採りを楽しみました。
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 数年前に行った時は7月で、その時はノコギリが優先していたのですが、この時期はノコギリは見かけず、完全にヒラタが優先していました。
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 車にひかれたオビトカゲモドキ
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〈クロマダラソテツシジミ〉
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 台風の影響で船は全便欠航!さらにこのまま滞在すると当分島から出られないかもしれないとのことで、仕方なく帰宅することにしました。
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 もう少しゆっくりしたかったのですが、こういうこともありますね。


by shingo-ayumi | 2019-09-22 00:02 | | Comments(0)

沖縄本島の旅(2019年5月)

 先日、仕事で沖縄に行く機会があったので、そのついでに少しだけ沖縄の自然を観察してきました。
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 前日、お仕事の後の飲み会では生き物に関わるお仕事をされている方が多かったこともあり、楽しくガブガブ飲んでしまいました。そして帰りは案の定フラフラ…。

 そんな中、キャバクラ?ホストクラブ?酔っていてなんだかよく分かりませんでしたが、客引きのヤンキー風のお兄さんにノリよくカラまれたので、カラまれたついでにホテルまでの帰り道を尋ねたところ、「あれ?そういう感じじゃない?」と思われたのか、自分の携帯を取り出して調べてくれました。とても丁寧に対応してくれて、おまけに「お気をつけて!」とちんすこうまでいただきました!笑 沖縄県民は客引きのお兄ちゃんまであたたかいのか!!と感激しながら、何とかホテルまでたどり着き意識を失いました。

 翌朝はレンタカー屋さんからの電話で飛び起き、予定より1時間遅刻で沖縄本島北部に向けて出立しました。
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 まずは、2011年以来見ていなかった池に立ち寄りました。
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〈ヒメフチトリゲンゴロウの幼虫〉
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 こちらの池では、水面に無数のミズスマシが!
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 泳いでいたのはツマキレオオミズスマシです。本種は普通のオオミズスマシに似ていますが、オオミズスマシに比べてゆったり優雅に泳ぐので、意外に遠くからでも区別がつきます。
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〈ツマキレオオミズスマシ〉
 近くで見るとオオミズスマシのような縁取りはなく、翅の下側もツマ切れているので違いは明確です。
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 次は北部の川にやってきました。川の上空では1匹のカラスヤンマがフワフワと飛んでいました。もうそんな時期ですね。来週くらいには若い個体が群飛する様子が見られるでしょうか。
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〈オキナワオジロサナエの羽化殻〉
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〈リュウキュウハグロトンボ〉
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〈オキナワオオミズスマシ〉
 先ほどのツマキレオオミズスマシより二回りくらい大きいミズスマシです。つかむとフルーティなに臭いを発します。この臭いは本当にフルーティでめちゃくちゃ良いにおいです!!
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 軽く網を入れてみると!
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〈フタキボシケシゲンゴロウ〉
 丸くて小さい可愛いゲンゴロウです。二つの黄色い斑紋がなんともオシャレです☆
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〈オキナワマルチビガムシ〉
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 オキナワマルチビガムシは、このように葉っぱの裏にくっついていました。
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次は森へ
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〈ザトウムシの一種〉
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〈リュウキュウルリモントンボ〉
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 まだ羽化して時間の経っていなさそうなトンボが枝にとまっていました。
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〈オオキイロトンボ〉
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 オオキイロトンボは本当に南国チックなトンボですよね。東南アジアにも広く分布しています。翅が大きく色が付いているので、とても大きく感じられます。沖縄本島では、5月下旬頃羽化している個体をよく見かけます。
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〈オオキイロトンボの幼虫〉
 ハネビロトンボ属に似ますが、眼が後ろに突出することで見分けられます。いかついグラサンをかけているようなイメージですね!笑

 というわけで、少しだけ沖縄の自然を観察してきました☆


by shingo-ayumi | 2019-05-24 22:20 | | Comments(0)

カンボジアの旅(2019) ~その3~

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 旅の後半は、平地の氾濫原を見るために、山地を離れて、カンボジアでは有名なトンレサップ湖周辺にやってきました。この日は移動だけで時間がかかってしまったので、採集はおこなわず、虫が売ってそうな市場を見て回りました。
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じゃーん!いっぱい売ってる!!
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 タイワンタガメもてんこ盛りです!ただ、やはりタガメは他の虫に比べて数が少なく高級食材だそうです。私がタガメを買うと、サービスでゲンゴロウも付けてくれました。
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 ゲンゴロウとガムシもいっぱい!

 よく見るとガムシが大半を占めています。しかし、それはお店によりけりで、ゲンゴロウがいっぱい入っているお店もありました。採集している場所によって違うのでしょう。そもそもゲンゴロウとガムシはあまり区別されていないようです。
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 サービスでもらったゲンゴロウ。売られているゲンゴロウの種類は大半がコガタノゲンゴロウで、他は少ないですがヒメフチトリゲンゴロウとCybister gueriniが混ざっていました。好きなのを選んで良いとのことで、ヒメフチトリゲンゴロウとC.gueriniをいただきました。
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 トンレサップ湖周辺を移動していると、水田に白いビニールのようなものが設置してありました。これは虫を採るためのライトトラップだそうです。ガイドのCさんの話では、主にコオロギを採るそうですが、一緒にゲンゴロウやタガメも採るそうです。夜はブラックライトの紫色が田んぼじゅうに光って面白い光景になるそうです。
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トンレサップ湖畔の氾濫原。
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 トンレサップ湖畔には、川沿いや道沿いに氾濫原ならではの町が形成されています。この時は乾季だったので、分かりにくいのですが、雨期になると水面が上がり、船を使った水上生活になるそうです。そのため、家もかなり高さのある高床式に作られています。
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 ちなみにこの町は観光客も多いようで、住民も観光客慣れしているようでした。物乞いや商売人も多く、これまで見てきた山地の農村とはずいぶん異なる雰囲気でした。また、トンレサップ湖では漁や養殖も盛んにおこなわれているようで、投網や刺し網、もんどり等の漁具がたくさん置いてありました。
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 そんな水上都市の一角で虫を採っている人がいたので話を伺いました。
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 白いビニールにブラックライトを当てて、そこに寄ってきた虫は下のトレイに落ちるという仕組みですね。
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 C.gueriniが一匹死んでいたのでいただきました。虫とりのオジサンにゲンゴロウとタガメを探していることを伝えると、ゲンゴロウ・タガメは主に雨期の5月~6月頃に多く採れるとのことでした。しかし、近年は少なくなっているそうです。なぜ少なくなっているかは分からないようでしたが、その理由については後ほど…
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〈トンレサップ周辺の水田地帯〉
 さて、この日の夜は、これから後半戦に突入するということで、比較的大きな町のホテルに泊まり、お世話になっているガイドのCさんと運転手のSさんも交えて飲み会をしようということになりました。カンボジアの人気ビール「アンコールビール」で乾杯し、いろいろな話をしました。実はガイドのCさんは私と同い年なんです。地方の村の6人兄弟の真ん中に生まれ、カンボジア内戦を経験し、地雷撤去の仕事をし、仕事をしながら首都プノンペンにできた日本語学校で日本語を勉強したそうです。ちなみに子どもの頃は、サデ網を使ってタガメやゲンゴロウも採ったそうです。そして現在はガイドの他にも通訳やいろいろなビジネスを行っているそうです。日本で生きている私たちには絶対に経験しえない人生を歩み、人を蹴落とすことをせず自分を高めることに集中する同世代に大きな影響と刺激を受けました。こうして、夜遅くまで飲み語り合ったのでした。
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〈スクミリンゴガイの卵塊〉
 さて、翌日はあらかじめチェックしておいた水辺に行きました。休耕田や氾濫原が広がる地域です。休耕田に生えた草には南米からの外来種スクミリンゴガイの卵塊が付いていました。
 さらに草を掻きわけると大きな虫が!
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 タイワンタガメだ!・・・けど死んでる!
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 さらにC.gueriniだ!・・・しかしこいつも死んでる!
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 よく見るとタガメやゲンゴロウ、ガムシがたくさん死んでいるではありませんか!やや!これはまさか・・・と、あたりを見渡すと、まだ使用して間もない農薬のビンが大量に捨ててありました。
 ガイドのCさん曰く、近年ベトナム産の農薬が流通し始めたとのことです。そういえば、数年前ベトナムのハノイで農薬を撒いている人に話を聞いたことがありました。農薬を撒いた後のハノイの田んぼでは昆虫が何も採れなかったことを思い出します。
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 虫とりのオジサンが近年ゲンゴロウ・タガメが少なくなったと言っていましたが、それはこの農薬の影響なのかもしれません。知らないうちに、よく分からないうちにゲンゴロウ・タガメはいなくなってしまうのでしょうか。かつての日本がたどった失敗の歴史を同じように進まないでほしいという気持ちはありますが、日本人の立場で言えることやできることを考えなくてはなりません。ガイドのCさんとはそんな話をしながらその場を去りました。
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 さて、翌日は、トンレサップ湖と氾濫原をもっと間近で見てみようということで、船にのって湖を見学しました。
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 水上都市を通ってトンレサップ湖に向かいます。
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 トンレサップ湖に浮かぶ水上レストラン。
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 水上レストランで食事はしませんでしたが、トンレサップ湖の様子がよく分かりました。それにしても大きな湖ですね。ちなみに乾季・雨期によって、湖の面積や水深は大きく変わるそうです。
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 氾濫原では魚の養殖やハスの栽培などがおこなわれていました。
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 このトンレサップ湖周辺の氾濫原は旅の最終日までとどまり、湖沿いにゲンゴロウがいそうな場所を探しまわりました。それにしても本当に広大な氾濫原です。雨季になったらもっと広くなるのでしょう。
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〈ヒメフチトリゲンゴロウ〉
 ゲンゴロウは氾濫原やハス田ではそれほど採れず、休耕田や水田に多くいる印象でした。
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 淡水魚もちらほら
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 場所によっては乾季末期ということもあり、完全に干上がっている所もありました。
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 日本の昔の写真で見るような田園風景ですね。
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 トンレサップ湖周辺では、山地や低山地で多く見られたC.gueriniは少なく、コガタノゲンゴロウ、ヒメフチトリゲンゴロウが優先している印象でした。特にコガタノゲンゴロウはたくさんいました。また、山地では見られなかったC.siamensisも見ることができました。

 こうしてトンレサップ湖を満喫した私たちは、最終日は少し観光?をするためにタイ方面の山地を目指すことにしました。
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 そして、山地に向かう途中、今回の旅では見なかった貧栄養な湿原を見つけました。これは絶対珍しいのがいる!!と思い網を入れてみると・・・
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Cybister dehhanii
 やったー!デハーニーだ!!アジア最少のゲンゴロウ属です。ベトナムで採った時もそうでしたが、貧栄養な湿地を好むようです。
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 また日本のエサキタイコウチのような小さいタイコウチもいました。また、小型種もこれまで見なかったコツブゲンゴロウの仲間が数種見られました。
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 こうして私たちの1週間以上に及ぶカンボジアの旅は終了しました。今回の旅で、東南アジアに分布するほとんどのゲンゴロウ属を見られたというのは大きな収穫でしたが、それ以上に、ゲンゴロウは本来こんな場所に生息していたんだ!ということがいろいろイメージできたことがすごく勉強になりました。自分の祖父や祖母、また80歳以上の方がよく「昔、ゲンゴロウは水たまりにいた!」とか「どこにでもいた!」とか聞いていましたが、現代の日本に住む私には信じられず、子どもの頃の記憶が大げさになっちゃってるんじゃないの?くらいに思っていましたが、その話は本当だったんだ!昔の日本もきっとこうだったんだ!と考えが変わりました。

 ガイドのCさんといろいろ話せたことも刺激になりましたし、まだゲンゴロウ・タガメがたくさんいるうちにこの国から学ぶことはたくさんあると思いました。カンボジアにはまた何回か行かなくてはいけない!と強く思い帰国したのでした。


by shingo-ayumi | 2019-04-25 20:28 | | Comments(3)

カンボジアの旅(2019) ~その2~

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 最初に行った場所から3時間近く移動し、今度は比較的標高のある山地を流れる川にやってきました。
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〈上:Tetracanthagyna sp./下:Chlorogomphus sp.〉
 上のコシボソヤンマのようなヤゴはTetracanthagyna属のヤゴです。以前マレーシアやベトナムで見たことがありましたが、それよりもぜんぜん小さいので別種なのかもしれません。下のヤゴは日本にもいるミナミヤンマの1種です。
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 他にも多種多様なヤゴが見られました。ここはかなりトンボの多様性に富んだ場所でした。

 この場所は面白そうだったので、翌朝も行ってみることにしました。
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 翌朝、川をひたすら遡りながら森の中に入ってみました。
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 トンボの種類はカワトンボの仲間、ハナダカトンボの仲間、ルリモントンボの仲間、コヤマトンボの仲間、サナエトンボの仲間、Zygonix属、分類は分かりませんがイトトンボの仲間等いろいろ見られたのですが、時期的に若干早いようで、前日採れたヤゴの成虫は見られませんでした。
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森の中もジャングルという感じで魅力的でした!
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Sandracottus maculatus
 S.maculatusは、森の中にある小さな水溜りで見られました。
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 このゲンゴロウは、日本のシマチビゲンゴロウくらいの大きさで、ワンドや溜まりで見られました。以前マレーシアやベトナムでも標高の高い源流域で似たような種を採ったことがあるのですが、まだちゃんと調べていません。
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 お昼までゆっくり堪能して山を降りることにしました。
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 実は山に登る前にも川があり、気になっていました。この川は宿泊させていただいているお寺のすぐ横を流れています。明日はこの川に入ってみようということで、この日は17時くらいに終了しました。
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お疲れ様~
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 この時期のカンボジアは18時くらいに日が沈みます。
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 橋の上でたくさんのトンボが黄昏飛翔をしていました。
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 黄昏飛翔をしていたのはアメイロトンボです。

 その後完全に日が落ちて、あたりは真っ暗闇になりました。ガイドのCさんに夕飯を用意していただきみんなでご飯を食べました。


 そういえば、私たちが寝泊まりをしている所に一匹の犬がやってきてずっと近くにいました。東南アジアでは狂犬病の危険性があるので、犬には気を付けろとよく言われるので最初は警戒していたのですが、犬は怒っているわけでもなく懐いてくるわけでもなく、こちらが食事をしていてもねだりに来たりもしませんでした。こいつ何がしたいんだろうな~と思っていたのですが、夜に一頭のウシが敷地内に迷い込み、焦って走り回っていると、これまでずっと大人しかった犬が突然吠えながら走りだし、牛を敷地内から追い出してくれました。そうかこいつは番犬だったんだ!と感心しました。その後も何度か異変がありそうな時はすくっと立ち上がって走りだし、様子を見に行ってくれているようでした。なんて賢い犬なんでしょう!お坊さんにお客さんが来たらボディーガードをするように言われているのでしょうか?笑
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 さて、日が落ちてご飯を食べたらお待ちかね!夜の生きもの探しの時間です。お寺の敷地内には大木がいくつかあって、その根元や洞の中から次々といろいろな生き物が出てきました。そしてあの声も!

「ゲタゲタゲタ カッコウカッコウ!」

でた!

そしてついに「カッコウ」の正体が明らかになりました!
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〈トッケイゲッコウ Gekko gecko
 声の正体はトッケイゲッコウでした。日本のペットショップでは「トッケイヤモリ」の名で売られている人気ペットです。そういえば昔、ベトナムの田舎のホテルでも見たことがありました。そして、鳴き声ですが、「カッコウ」ではなく「ゲッコウ」でした。トッケイゲッコウはヤモリの模式種で、英名や学名の「gecko」は鳴き声に由来するそうです。この独特な鳴き声から、地域によって何回か連続で鳴くと幸福が訪れるというような言い伝えがあるそうです。
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 大きい個体は30cmくらいありましたが、上の写真のように小さい個体は10cmくらいで可愛いもんです。意外と凶暴で捕まえるとかみつきます!
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〈ヒキガエルの一種〉
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〈タマヤスデの一種〉
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〈サソリモドキの一種〉
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 このカエルはガイドのCさん曰く、カンボジアではよく食べられているそうです。こう見えて木登りも上手でした。
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〈サソリの一種〉
 さて、お寺から20分程歩いて、昼間のうちにチェックしておいた田んぼ脇の用水路に行ってみることにしました。昼間見た時はCybister gueriniやコガタノゲンゴロウなどがいたので、夜行けば泳いでいる姿を見ることができるんじゃないか!と期待していました。
 用水路に着いて、ライトを照らすと早速ゲンゴロウが泳いでいる姿を確認しました。
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Cybister guerini
 さらにカタヤマくんが「こっちいっぱいいますよ!」と言うので行ってみると、ライトに照らされた範囲内にトビイロゲンゴロウサイズのゲンゴロウが5, 6匹泳いでいるではありませんか!興奮して網で掬うと…やや!?これは!?
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Cybister fumatus
 日本のマルコガタノゲンゴロウに似たゲンゴロウ属の一種、Cybister fumatusでした!
 おぉすげぇ!初めてみた!しかもいっぱいいる!
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 さらにタッキーはC.fumatusがたくさんいる溜まりを見つけて、みんなで掬いまくりました。この溜まりは、水が茶色く濁っていて、空気を吸うために浮いてきたところを狙い撃ちで掬ったのですが、おそらく見えないだけでまだまだたくさんいるのでしょう。
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〈マダラゲンゴロウ〉
 日本では大東諸島でのみ記録があり、現在おそらく絶滅したマダラゲンゴロウもいました。

 というわけで、わずか30分たらずでC.gueriniC.fumatas、コガタノゲンゴロウ、マダラゲンゴロウ、オキナワスジゲンゴロウ、ウスイロシマゲンゴロウを確認することができました。中でもC.gueriniC.fumatasの個体数は多く、優先しているようでした。

 こうして大満足した私たちはお寺にもどり、興奮なりやまぬ気持ちのまま採ったゲンゴロウを撮影しました。そして12時半頃ようやくハンモックに入り、トッケイゲッコウの鳴き声を聞きながら眠りについたのでした。
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 翌朝、昨晩の興奮が残っていたのか、私としては珍しく6時頃から目が覚めました。そして7時くらいに朝食をいただき、お寺の横を流れる川に入り散策を開始しました。
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〈デンジソウの一種〉
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〈サナエトンボの一種〉
 8時半頃からトンボがたくさん飛び始めました。この時期の東南アジアでは、多くのトンボが8時頃から飛び始めて、気温が高くなる10時頃にはピークを過ぎてしまいます。暑すぎると飛ばなくなるというのはどこの国でも同じです。
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〈サナエトンボ科の羽化殻〉
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Chlorogomphus sp.〉
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 この川では淡水魚の種数が多く、ハゼの仲間、ナマズの仲間、ドジョウの仲間、ライギョの仲間、ゴクラクギョの仲間、コイ科の仲間など、上の写真以外にも様々な種が見られました。
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 というわけで、山地・低山地に2泊3日留まり、次は、低地の氾濫原に向かうことにしました。旅の前半戦はこれで終了です。


by shingo-ayumi | 2019-04-23 21:24 | | Comments(2)

カンボジアの旅(2019) ~その1~

 2019年4月、カンボジアに行ってきました。目的はもちろんゲンゴロウです!
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 さて、朝成田を出発してカンボジアの首都プノンペンに着いたのは夕方だったので、その日は目的地に行く途中の町で一泊し、翌日から行動を開始することになりました。

 道は途中から未舗装になり、デコボコ道を揺られること約3時間、ようやく目的のひとつであった湖に到着し、湖の氾濫原で採集をし、再び移動をしました。山の方向に向かうこと1時間、本当の目的地に着いたのは15時半頃でした。すいぶん遠いところまで来た気がしました。
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 川に行く予定だったのですが、途中車での走行が難しいとのことで、徒歩で向うことになりました。ところが近くの村で話を聞くと、道がとても複雑とのことで、村のオジサンが案内してくれることになりました。

 川に向かうための林道は、おそらく山の作業をするために切り開いた道なのでしょう。確かにかなり入り組んだ林道でした。
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 途中オジサンが動物を捕獲するためのトラップをチェックしていました。これはサルを捕らえるための罠だそうです。
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 歩くこと20分くらいでしょうか。ようやく川に到着しました。これは絶対一人では行けないし帰れません…。ちなみにこの川は、現在のような乾季は渇水で流れが無くなるそうです。そして途切れ途切れになった川は、谷沿いにたくさんの池となって残るそうです。

 というわけで、さっそく網を入れてみることにしました。すると!!
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 えぇーーーいきなり!!??
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 でたー!タイワンタガメです。
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〈タイワンタガメ〉
 まさか森の中の落ち葉が堆積した水辺で採れるとは思いませんでした。
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〈タイコウチの一種〉
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〈ミズカマキリの一種〉
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〈オオイチモンジシマゲンゴロウの一種〉
 他にもタイコウチやミズカマキリ、オオイチモンジシマゲンゴロウ、オキナワスジゲンゴロウ、ウスイロシマゲンゴロウなど水生昆虫がたくさん採れました。

 しかし、止水性の水生昆虫だけでなく、サナエトンボやコヤマトンボ、カワトンボなど、流水性の水生昆虫も同所的に見られました。これはすごいぞ!ということで、明日も朝からこの場所に行きたいので案内をお願いできないかとオジサンに尋ねると、この場所以外にも水辺がたくさんあるので案内してくれることになりました。
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 さて、この日はこんな山の方まで来てしまったので、当然近くにホテルはありません。ましてや町すらありません。そんなわけで、近くの村にあるお寺にお願いして泊めていただくことになりました。ただし、泊めていただくと言っても敷地内で野宿です!笑 一応屋根のある掘っ立て小屋をお借りしてハンモックを設置しそこで寝ることにしました。 
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ハンモックに入ってご機嫌のカタヤマくん。ちなみにこのハンモック、カヤが付いていて虫が入ってこないようになっている優れものです! 
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 仲間たちはみんなフィールド慣れしているので、ハンモック泊も楽しそうでした☆
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 夜はガイドのCさんがお米を炊いてくれて、さらに運転手のSさんも奥さんが作ってくれたというお弁当を出してくれました。美味しい夕飯をありがとうございました。ちなみに運転手のSさんはめちゃくちゃ強力そうなパチンコを持っていました。Cさんが笑いながら「防衛用です!」と言っていました。
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 夜は集落周辺で生き物探しをし、12時頃にはハンモックに入りました。近くの木の上から「ゲタゲタゲタ カッコウカッコウカッコウ」というヘンな鳴き声が聞こえました。なんの鳴き声なのか、ライトを照らしてみましたが正体は分かりませんでした。この正体は後ほど明らかになります。ちなみにこの時期のカンボジアの夜は基本的には暖かい(暑いくらい)のですが、朝方3, 4時頃は冷え込み、半そでだと少し寒かったです。 

 翌日、朝食を食べて、オジサンとは7時半に待ち合わせだったので、それまで集落内をうろうろしました。
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アリジゴクだ!!
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 掘り返してみましたが、特に変わった形をしているわけでもなく、日本のウスバカゲロウと似たような幼虫でした。 
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 オジサンと合流して、今度は村の裏から新たな水辺に向かいます。途中リスや鳥がいて、一緒に行ったタッキーとカタヤマくんは観察していました。
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 タマヤスデの仲間やタマムシの翅も拾いながら現地に到着しました。

 案内していただいた場所は、翌日の水辺の上流にあたるようで、少しだけ流れがあり、サナエトンボやコヤマトンボの成虫、ミズスマシ等がみられました。
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 珍しそうなコヤマトンボの一種。オジサン曰く上流にも下流にも水辺があるとのことなので、私は谷に沿って散策してみることにしました。すると比較的大きな池があり、網を入れてみると・・・
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やったー!!大型のゲンゴロウです!種類はCybister gueriniです。
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 その後、頑張ってずいぶんたくさんの水生昆虫を見つけることができました。また、ライギョやコイ科の淡水魚、イシガイ科の貝なども確認できました。出だしはかなり好調です。
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 というわけでお昼頃村に戻り、案内していただいたオジサンやお寺のお坊さん、村の皆さんにお礼を言って次の場所へ移動を開始しました。


by shingo-ayumi | 2019-04-22 21:39 | | Comments(2)

伊豆大島の旅

 このブログではお馴染みの山田陽治さんと二人で伊豆大島を旅してきました。
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 初日は、川や沢など淡水域を探していろいろまわりました。伊豆大島は火山の島だけあって、水が溜まりにくく、沢も雨が降った後に一瞬だけ水が流れるだけで、すぐに染み込んでしまいます。そのため、ほとんどの沢は水がありません。
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 しかし、稀に岩盤の沢があり、岩盤上に水が溜まっています。
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 そこでは水生昆虫が見られました。
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〈ヤブヤンマ幼虫〉
 ヤブヤンマのヤゴがたくさんいました。生まれたての小さい幼虫から終齢幼虫まで見られました。また羽化して間もない成虫も目撃しました。
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〈オオシオカラトンボ幼虫〉
 オオシオカラトンボは幼虫だけで、成虫は見られませんでした。
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〈カトリヤンマ〉
 伊豆大島では初記録か!?と期待したのですが、すでに記録がありました。見つけた時はとにかくすぐに採集しなくてはと思ったのですが、のんびりホバリングしている様子を見て「これは撮影も採集もイケるんじゃないか??」と思い、撮影をした後に採集しました。まぁこういう欲張りは虻蜂取らずになることもあるので極力避けたいところですよね…
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 水溜りを覗き込む山田さん。何がいるのでしょうか?
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 いた!ゲンゴロウだ!
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 ゲンゴロウの正体はエゾヒメゲンゴロウです。今回見たかった生き物の一つです。

 伊豆諸島では、他に八丈島でも記録されています。
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〈エゾヒメゲンゴロウ〉
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〈エゾヒメゲンゴロウ幼虫〉
 今回の旅で一番みたかったエゾヒメゲンゴロウを序盤で見つけることができました。

 ゆっくり撮影もして心に余裕ができたので、次は島を一周しながら他の水辺や良さげな林道を探してみることにしました。
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〈ホシホウジャク〉
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〈ウラナミシジミ〉
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 島のほとんどの沢は登っても下っても水がありませんでした。

 上の写真は滝です。ある沢の河口からずっと登って行った所にありました。かなり高さがありました。しかし残念ながら水はありませんでした。
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 ようやく見つけた水溜りでこんな生き物を見つけました。
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〈モリアオガエル〉
 国内外来種のモリアオガエルです。

 モリアオガエルは、よくいろいろな所に放流されて問題になっていますが、まさかこんなところにまで入っているとは思いませんでした。
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 モリアオガエルを撮影する山田さん
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 海も少し見てきました。

 ここはトウシキという海岸で、有名なシュノーケリングスポットだそうです。この時期はさすがに誰もいませんでしたがかまわず二人でエントリーしました!
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 沖の方は荒れていたので、手前の穏やかな場所で泳ぎました。
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 透明度はかなり高く、魚もたくさん見られたのですが、さすがに10月の曇り日の海は寒かったです!

 山田さんはウェットスーツを着ていましたが、僕は海パンのみだったので30分くらいで限界を迎えました…。
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 さて、夜は山田さんの要望もあり、毎晩、赤マムシを探して林道をまわりました。
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 ヒキガエルは見つかりましたが、残念ながら赤マムシは見ることができませんでした。
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 最終日は、岡田港周辺と元町港から南にかけての林道を散策しました。
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 岡田港周辺
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 ここは岡田港から徒歩5分くらいの所にある八幡神社です。
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源頼朝の祖父にあたる源為朝が保元の乱で敗れ、島流しになった際、ゆかりのあった神社だそうです。
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 赤マムシには出会えなかったけれど!アオダイショウの幼蛇と戯れる山田さん
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〈キョン〉
 キョンとは、中国や台湾に生息する小型のシカの一種です。伊豆大島では、1970年代に台風被害で動物園の柵が壊れて、そこから逃げ出した個体が野生化したとされています。現在は、農作物や希少植物への被害から特定外来生物に指定され、罠を用いた駆除がおこなわれていますが根絶には至らず、今回の旅でもいたるところで見かけました。
 ちなみに上の写真は、罠にかかった個体です。近づくとピーと鳴きながら暴れ回っていました。鳴き声を聞くとかわいそうになってしまいますが心を鬼にしてそのままにしてきました。ちなみに、大島では、他にも外来種のタイワンザルやタイワンリスを多く見かけました。
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 というわけで、3日間の旅をしてきました。


by shingo-ayumi | 2018-10-18 02:21 | | Comments(0)

中部地方の旅(2018年9月)

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 先日、中部地方を旅してきました。
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〈ヤマカガシ〉
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 池にはイモリがたくさんいました。
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〈ゲンゴロウ〉
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〈クロダハゼ〉
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〈ヒメドジョウ〉
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 初日は夜までいろいろ回って、適当に車中泊し、朝は池で写真を撮りました。
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〈アキアカネ〉
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〈キトンボ〉
 この日は、キトンボの産卵を撮影するのが目的でした。
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 連結したキトンボが湿地にやってきました。
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 少し曇っていましたが、個体数はそれなりに多くゆっくり観察することができました。
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〈ムネアカセンチコガネ〉
 7月下旬から9月中旬くらいまでは忙しない毎日だったので、そろそろ生き物生活に戻していこうと思っています。


by shingo-ayumi | 2018-09-29 22:17 | | Comments(0)

西表島の旅(2018年6月)

 さて、新城島を後にした私たちは、夕方5時頃に西表島に到着しました。
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 夜は林道巡りをする予定だったので、日が暮れるまで周辺をフラフラしました。
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〈ヤエヤマセマルハコガメ〉
 林道にヤエヤマセマルハコガメが歩いていたので写真を撮りました。
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 一度スーパーで買い出しをし、日が暮れたくらいに再び林道へ戻りました。
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〈ヒメアマガエル〉
 夜の林道ではたくさんの生き物たちと出会うことができます。
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〈タイワンサソリモドキ〉
 地元の活動仲間である山田さんはサソリモドキが大好きで、いつも採って来てと言うのですが、僕はこの手の生き物は苦手で(主にクモが苦手)、毎度「いなかった!」と嘘をついています!笑 夜の林道ではたいてい見られます!
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〈タイワンセスジゲンゴロウ〉
 林道に溜まった水溜りにはゲンゴロウの仲間も見られました。
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〈リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ〉
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〈リュウキュウセスジゲンゴロウ〉
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〈コガタハナサキガエル〉
 近年、特別希少野生動植物種に指定されました。
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〈ミナミオカガニ〉
 ロードキルにあい潰れたカエルを食べていました。
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〈ヤシガニ〉
 今回の旅では比較的多く出会いました。
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 朝から田んぼにいきました。
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〈タイワンヤツボシハンミョウ〉
 一見きれいな色をしたハンミョウですが、こいつは外来種なのです。西表島は在来種の宝庫だと思われている人もいますが、意外にも様々な分野で外来種の問題があるのです。
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〈アカスジベッコウトンボ〉
 本種もここ10年くらいの間に見られるようになったトンボです。昔、台湾に行った時に初めて見て感激した記憶がありますが、その直後に西表島や石垣島でも見られるようになり驚きました。本種は外来種ではなく、自然にやってきた種です。
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 移動の途中、車が3台くらい路上で渋滞していたので、なんだろうと思ってみてみると、路上をセマルハコガメが横断している最中でした。
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 林道にやってきました。
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 このように林道に水溜りが出来ていますが、このうような溜まりは、意外にも生きものたちの生活の場になっていることが多いのです。
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 オタマジャクシがいっぱい!
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 ここにもセマルハコガメがいました。今回の旅は、これまでになく何度もセマルハコガメと出会いました。
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〈カンムリワシ〉

 カンムリワシはカエル等を食べているのを見かけます。
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  林道にて
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〈クロアゲハ〉
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〈サキシマキノボリトカゲ〉
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〈コナカハグロトンボ〉
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〈ホソアカトンボ〉
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〈オオハラビロトンボ〉
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〈リュウキュウカトリヤンマ〉
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〈ウエノチビケシゲンゴロウ〉
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〈オオゴマダラ〉
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〈サキシマカナヘビ〉
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 川にも行きました。
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 今回は、リュウキュウイノシシに何度も会いました。基本的には小さいので、威嚇しつつも向こうが離れていくのですが、一回は、群れでなかなか大きな個体が1頭いて、むかってくるんじゃないか!?というくらい威嚇されました。唸りながら近づいてきたので、「ストップ!!」と叫びながら手を前に出すと止まりました!そしてそのままお互い睨み合いが続きましたが、こちらが一歩踏み出すと、少しビビった様子が見てとれたので、「どけぇっ!!」と怒鳴ると林道からそれて山の方に去っていきました。
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〈コナカハグロトンボ〉
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〈ヒメホソサナエ〉
 それにしても今回、トンボが少なかったことが気になりました。この時期だと、本来なら上空にはイリオモテミナミヤンマが飛んでいて、川の上にはヒナヤマトンボなんかが見られるはずなのに、とにかく少なく、西表のトンボはどうなってしまったんだ!?と心配になりました。
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〈アトホシヒラタマメゲンゴロウ〉

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〈ナンヨウボウズハゼ〉
 一人川の中を歩き回り、お昼は川辺の岩に腰掛け、足を川の中に浸しながら弁当を食べたのですが、なにやら足元でチョコマカと動き回っている魚が!ナンヨウボウズハゼです!網で掬おうとするとなかなか素早いのですが、こちらがボーっとしていると自ら足にくっついてきて、しきりにモグモグと口を動かしています。足の角質を取ってくれたのかな?笑 
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 夕日の様子
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星がきれいでした☆
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〈サキシマハブ〉
 サキシマハブがサキシマヌマガエルを飲む写真や動画を撮りました。

 上の写真のハブは、まだ幼蛇で小さいですね。こういう場合、一度噛みついて毒で殺した後にゆっくり飲む様子が観察できました。こんな体格差があるエサを飲みこむのは無理なんじゃないか?と観察していましたが、しっかり飲みこみました!さすが、ヘビってすごいな~☆
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 最終日の夜、この日は最後の林道回りをしようと思い、7時くらいにはご飯を食べてしまおうと店に入ると、突然「サノシン!!」と声をかけられました。そこには若い兄ちゃんが立っていて、一瞬「誰や?」と思いましたが、彼は、地元ふるさと侍従川に親しむ会のAくんでした。なんでも半年前に西表に移住したとか!というわけで、林道巡りはやめて偶然再会した同郷の仲間と飲みながら語り合い、最終日を飾ったのでした。


by shingo-ayumi | 2018-06-18 03:03 | | Comments(2)

新城島の旅(2018年6月)

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 さて、今回の旅の目的である新城島に出発しました。

 新城島は上地島と下地島の2島からなることから「パナリ島(離れ島の意)」とも呼ばれています。
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〈上地島の港〉
 これまで、八重山諸島の有人島は、すべてタモ網を持って旅をしてきましたが、この新城島だけは行ったことがありませんでした。それはなぜかというと、新城島は非常に信仰の深い島で、「アカマタ・クロマタ」という祭があることを知っていたからです。

 祭は「秘祭」とされ、祭事中は一切部外者の入島が禁止され、関係者ですら撮影、録音、スケッチ等が禁止されます。さらに祭事の中で行われる特別な儀式には、島の中でも特別な人しか参加できないそうです。そんな秘祭に興味を持ち、覗こうとしようものなら生きて島から出られないというような嘘か本当か分からない噂がネットの各所に飛び回っているのです。
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 私の場合、タモ網やらカメラやら胴長やら持って闊歩していれば、怪しまれることは必至です!しかし、そんな島だからこそ、そそられるところもあり、いつかは絶対に虫とりに行きたい!と、夢を膨らませ続けて来ました。
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〈上池島の港,正面に見えているのは西表島〉
 というわけで、今回思い切って島の方にコンタクトを取り、水生昆虫を採りたいということを伝えると、本来シュノーケリングツアーしかやっていないところを、特別に付き添いのもと島内で虫とりをさせていただくことができたのでした。
 しかし、電話に出られた方は、優しい口調ではあるものの「この島は神の島だから!入っちゃいけない所や撮影してはいけない所もたくさんあるから、当日おしえるね!」とはっきり言われました。「神の島だから…」という言葉が強く印象に残りました。
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 さて、当日、一度石垣島から西表島に渡り、そこで今回お世話をしてくださるMさんと初めてお会いしました。そして、そこからMさんの船に乗せていただき、まずは上地島に向かいました。
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〈上地島の集落〉
 上陸すると、Mさんのお宅で麦茶をご馳走になり、島の歴史や島での注意についての話を伺いました。
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 かつては、祭事に関係なく部外者がカメラを持って集落を歩くなんてことは持っての他だったそうです。私たちが集落内でカメラを持っていられるのはMさんと一緒だからです。「それでももし、あたなたちがお宮に入ったり、写真を撮ったりしたら、私も責任を問われてただでは済まない!本当だよ!私だってボコボコにされるよ!そしてあなたたちは掘った穴に埋められる!笑」。Mさんは笑いながら言っていましたが、この島の人たちにはそれだけ大切なものがあり、それを守ろうとする気持ちがとても強く、その重さが伝わってきました。
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 午前中、私と妻は島内に水生昆虫がいるところはないか、Mさんの案内で散策しました。そして生き物を探しながらいろいろな話を聞かせていただきました。
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 ここは「タカニク(火番盛)」と言って、かつて狼煙をあげる場所だったそうです。少し高台になっています。

 この後、祭事でアカマタ・クロマタが出てくるというお宮も見せてくださいました。もちろんお宮の中には入れませんし、外観の写真を撮ることはかたく禁じられています。
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 祭事の時期になると全国に散らばった島の関係者が集結するそうです。祭事は新城島にはなくてはならないもので、皆、祭事を生きがいに生きていると言っても過言ではないとMさんは言っていました。
 詳しいことはブログに書きませんが、祭事についてもいろいろな話をしてくださいました。Mさんにとって祭事は命のように大切なもので、島外者の私に対して、伝えるべきこと、伝えたいこと、伝えてはいけないことをしっかり判断し、核心には一切触れることなく話しているように感じました。
 
 もっとも私は民俗学者ではないので、歩をわきまえ、安易な興味でいろいろ聞くのは失礼かなと思い、祭事に付いて探るような質問はしないようにしました。とは言え、私もMさんが話してくれたことを話して良いものなのか自分では判断ができないので、とにかく新城島にとって祭事とは本当に本当に大切なものなのだということだけこの場で書かせていただきたいと思います。

 私もこの島に行きつくまでに島のことをたくさん調べてきましたが、ネットを見るとブラックな噂がたくさん書かれています。それは真実もあれば嘘もあるし、結局分からなかったこともたくさんありますが、部外者には計り知れない島の精神があることは確かだと思いました。
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 Mさんが撮ってくださいました。
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〈アオムネスジタマムシ〉
 さて、自分の本分に戻り、生き物を探して島内を散策すると、オオゴマダラやスジグロカバマダラなどのチョウ類やキシノウエトカゲ等の爬虫類を多く見かけました。ハブはいないけれど、スジオはいるそうです。また、水辺がないのにカエルもいるんだよなぁ~とMさんは言っていました。

 あとから調べたところ、サキシママダラの記録はあるようでしたが、カエルの記録は見つけられませんでした。何ガエルなのか気になります。ちなみに同じ八重山諸島の鳩間島には、かつてオオヒキガエルが入った記録があります。2014年に行った際は確認できず、民宿のオジサンが「俺が見つける度に潰してたらいなくなった!」と言っていました…笑 侵略的外来種も水場が少ない離島では根絶も容易なのかもしれません。もっとも上池島にいるというカエルがオオヒキガエルかどうか分かりませんが。
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 上地島の北側は岩場になっていました。

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〈下地島〉
 さて、お昼を食べて午後は、船に乗り下地島に移動しました。
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〈下地島の港〉
 午後、私は一人で島内散策、妻はシュノーケリングをしました。上地島に比べて下地島は、信仰的に入ってはいけない所などがないのでしょうか…。 

 Mさんには牧場の管理者が一人いるけど、島に入るなって怒られたりしないから、いたら声をかけてみなと言われました。
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 こうして、一人で散策を始めました。それにしても下地島は、上地島と違って日陰がほとんどなく炎天下でしんどい散策でした。しかし、水辺がいくつかあり、水生昆虫やトンボ類等、成果がありました。それについては、別の場で!
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〈アオムネスジタマムシ〉
 アオムネスジタマムシは下地島にもいました。
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 下地島はパナリ牧場という広大な牧場が大半を占めています。かつては、北部に集落があったそうですが、1960年代に廃村になったそうです。
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〈クロマダラソテツシジミ〉
 道端にたくさんのクロマダラソテツシジミが集まっているのを見つけました。
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 何かの糞に集まっているようでした。
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というわけで、16時半頃に港で拾ってもらい西表島に戻りました。

 今回お世話をしてくださったMさんとその息子さんには大変お世話になりました。普段はきれいで爽やかな新城島。しかし、島の魂である祭事は、時に厳しく、時に美しく神聖であり、新城という島の根っこであることがよく分かりました。


by shingo-ayumi | 2018-06-13 02:24 | | Comments(0)

石垣島の旅(2018年6月)

 2018年6月初旬、八重山諸島の石垣島・新城島・西表島を旅してきました。今回の旅の一番の目的は、新城島での水生昆虫調査だったのですが、その前後に石垣島と西表島でも生き物を観察してきました。
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 初日、新城島に渡るのは翌日からだったので、この日は、すでに仕事で先に石垣島に滞在している妻を迎えに行くまでの間、各所を散策してきました。石垣には、学生時代からよく遊びに来ていましたが、最近はすっかりご無沙汰でかれこれ4年ぶりでした。
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〈ツマグロゼミ〉
 レンタカーを借りてはしっているとツマグロゼミがたくさん鳴いていました。
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 車をはしらせていると、ソテツにたくさんの蝶が集まっているのに気が付き停車しました。このチョウはクロマダラソテツシジミです。
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〈クロマダラソテツシジミ〉
 以前、地元の三浦半島でも発生して話題になりました。
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 このようにソテツの葉に卵を産んで、幼虫はこの固い葉をものともせずに食い荒らします。
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 さて、森の中を流れる沢にやってきました。
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〈ナナホシキンカメムシ〉
 沢沿いに生えている木に無数のナナホシキンカメムシが集まっていました。
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〈コナカハグロトンボ〉
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〈サガリバナ〉
 源流の奥深くに進んでいくとサガリバナが水面に浮いていました。夜に咲いて朝には落ちてしまうことから、「一夜しか咲かない幻の花」と言われることもあります。
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 この場所に来た目的は、あるゲンゴロウを探すことでした。
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〈リュウキュウオオイチモンジシマゲンゴロウ〉
 それがコイツです。本種は八重山において、西表島では比較的各所で見られるのですが、石垣島では分布が限られています。
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 目的を達成したので、妻との待ち合わせまで適当にフラフラと各所を回りました。上の写真はアンパルの干潟です。
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 マングローブが美しいですね☆
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 ヤエヤマヒルギの胎生種子
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 さらに移動して、田んぼにやって来ました。八重山では、この時期稲刈りシーズンで、稲刈り中の所やすでに稲刈りが終わっている所も見られました。いずれも田んぼに水がない所が多く、水生昆虫的にはあまり期待ができません。
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 ちなみにこの田んぼは、私が初めて石垣島に来た時(2005年)に採集をおこなった場所です。当時はコガタノゲンゴロウやトビイロゲンゴロウがたくさん採れたのですが、それ以後はあまり採れなくなり、2010年以降はまったく採れなくなってしまいました。でもとりあえず思い出の場所なので、写真だけ撮って来ました。
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〈ヒメフチトリゲンゴロウ幼虫〉
 その後、各地をいろいろ回って生き物を観察し、夕方妻と合流しました。
 
 その日は、妻が石垣に滞在中にお世話になったGご夫妻に食事に誘っていただき楽しい夜を過ごしました☆


by shingo-ayumi | 2018-06-11 23:43 | | Comments(0)