水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。
by 佐野真吾、歩海
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三浦半島のヌマエビ科
以前からちょくちょく撮っていた三浦半島とその周辺で見られるヌマエビ科をまとめてみました。
上の段は、左からヒメヌマエビ属Caridina のヤマトヌマエビ、トゲナシヌマエビ、ミゾレヌマエビ、ヒメヌマエビです。

〈ヤマトヌマエビ Caridina multidentata〉
赤や青の斑点が特徴的で、アクアリウムなどでも人気の高い種です。三浦半島では主に源流域で見られます。半島内での分布は限られ、どこでも採れるわけではありません。
〈トゲナシヌマエビ Caridina typus〉
南方系の種で、南西諸島では、川や池、細流などいたる水辺で普通に見られます。三浦半島では、源流域には少なく、中流・下流域で多く見られる印象があります。最近では東京湾側に注ぐ河川でも採れるようになりました。
〈ミゾレヌマエビ Caridina leucosticta 〉
〈ミゾレヌマエビCaridina leucosticta〉
〈カワリヌマエビ属の1種 Neocaridina sp.〉
〈左:ヌマエビParatya compressa/右:ヌカエビParatya improvisa〉
次にヌマエビとヌカエビの違いですが、三浦半島では、基本的に額角の上縁にあるトゲ(鋸歯)で見るのがいいと思います。ヌマエビは眼よりも後ろまでトゲがあり、ヌカエビは眼の手前までしかありません。またヌマエビの方がトゲがしっかりしている傾向があります。三浦半島では、ヌマエビとヌカエビが混生している地域もあるので注意する必要があります。
しかし、他地域では眼の後ろにも数個のトゲが並ぶタイプのヌカエビが知られ、トゲの位置では正確な区別ができないとされています。三浦半島でも稀に変な個体が採れて、しっかり同定する場合は、第3胸脚の指節(ツメの部分)にある小棘の数で見分ける必要があります。これについては、また改めて追加したいと思います。
〈ヌカエビ〉
〈ヌマエビの体色〉

上の段は、左からヒメヌマエビ属Caridina のヤマトヌマエビ、トゲナシヌマエビ、ミゾレヌマエビ、ヒメヌマエビです。
下の段左端はカワリヌマエビ属 Neocaridinaのカワリヌマエビ属の1種
※神奈川県のカワリヌマエビ属は、最近シナヌマエビと呼ばれている種とミナミヌマエビの2種が知られていますが、素人の僕には2種の明確な違いが分からないので、ここではカワリヌマエビ属の1種として扱います。
下の段中央および右端はヌマエビ属 Paratyaのヌマエビおよびヌカエビです。
三浦半島で見られるヌマエビ科は、だいたい上記の種が主だと思われます。なお、最近は、三浦半島において南西諸島などで見られるオニヌマエビも見つかっているようですが(丸山,2015)、僕はまだ採ったことがありません。
では、まずはヒメヌマエビ属ですが、三浦半島では主に以下の4種が見られます。
赤や青の斑点が特徴的で、アクアリウムなどでも人気の高い種です。三浦半島では主に源流域で見られます。半島内での分布は限られ、どこでも採れるわけではありません。

南方系の種で、南西諸島では、川や池、細流などいたる水辺で普通に見られます。三浦半島では、源流域には少なく、中流・下流域で多く見られる印象があります。最近では東京湾側に注ぐ河川でも採れるようになりました。

ヒメヌマエビ属4種の中では最も額角が長く、体型は細長くシャープなのが特徴です。三浦半島では、比較広く分布していて中流・下流域で見られます。
〈ヒメヌマエビ Caridina serratirostris〉
体色は赤、紫、茶色、緑黒色、黒など様々なパターンがある種です。三浦半島では2011年に初記録されました(丸山,2012)。三浦半島では、いくつかの川で確認していますが、採れたのはいずれも中流域でした。また、水の流れがある所の近くにある植物帯で見られる印象があります。
ヒメヌマエビ属4種は、それぞれ体色に特徴があったり、額角の長さや形で容易に見分けることができます。しかし、ミゾレヌマエビは、他属の種と似ていることもあり、下記で紹介したいと思います。

体色は赤、紫、茶色、緑黒色、黒など様々なパターンがある種です。三浦半島では2011年に初記録されました(丸山,2012)。三浦半島では、いくつかの川で確認していますが、採れたのはいずれも中流域でした。また、水の流れがある所の近くにある植物帯で見られる印象があります。


〈ミゾレヌマエビCaridina leucosticta〉
ミゾレヌマエビは、中・下流域の植物が生えている所に多く見られます。和名の由来は、体の側面に白い斑点が、霙(ミゾレ)のように多数現れることから来ているそうです。しかし、このような特徴はヌマエビなどにも見られ、同定のポイントにするには難しいと思います。また、体色の変異が大きく、背筋に沿って太い白線が入る個体や白線から左右に「ハ」の字型の枝分かれが現れる個体、透明な個体など、雌雄や成長段階によって異なるので注意する必要があります。
同定のポイントは、額角の先端で、途中で折れたような特徴的な形をしています。

〈カワリヌマエビ属の1種 Neocaridina sp.〉
カワリヌマエビ属の1種であるミナミヌマエビは、アクアリウムなどの飼育において人気の高い種で、西日本に広く分布しています。しかし、近年はミナミヌマエビの大陸産亜種(シナヌマエビと呼ばれている種)が外来種として多くの地域に移入されており、ミナミヌマエビと混同していることがいわれています。
〈カワリヌマエビ属の額角〉
額角の形状には個体差があり、額角が長い個体や短い個体、また、下縁にトゲ(鋸歯)がある個体、ない個体など様々です。三浦半島周辺で見られるものが、ミナミヌマエビなのかシナヌマエビなのか、それとも交雑種なのか僕には分かりません。

額角の形状には個体差があり、額角が長い個体や短い個体、また、下縁にトゲ(鋸歯)がある個体、ない個体など様々です。三浦半島周辺で見られるものが、ミナミヌマエビなのかシナヌマエビなのか、それとも交雑種なのか僕には分かりません。

〈左:ヌマエビParatya compressa/右:ヌカエビParatya improvisa〉
ヌマエビ属(ヌマエビ・ヌカエビ)は、他のヌマエビ科と違って、「眼上棘」というトゲがあります。つまり眼上棘を確認できれば、ヌマエビかヌカエビであることが絞れます。

次にヌマエビとヌカエビの違いですが、三浦半島では、基本的に額角の上縁にあるトゲ(鋸歯)で見るのがいいと思います。ヌマエビは眼よりも後ろまでトゲがあり、ヌカエビは眼の手前までしかありません。またヌマエビの方がトゲがしっかりしている傾向があります。三浦半島では、ヌマエビとヌカエビが混生している地域もあるので注意する必要があります。
しかし、他地域では眼の後ろにも数個のトゲが並ぶタイプのヌカエビが知られ、トゲの位置では正確な区別ができないとされています。三浦半島でも稀に変な個体が採れて、しっかり同定する場合は、第3胸脚の指節(ツメの部分)にある小棘の数で見分ける必要があります。これについては、また改めて追加したいと思います。


〈ヌマエビの体色〉
体色はメスでは透明で、背中の中央に縦線があります。また、オスでも体色は様々で、青っぽい個体や赤っぽい個体などがいます。
〈ヌマエビ〉
ヌマエビでも上の個体のように額角の上縁にあるトゲ(鋸歯)がヘンな付き方をしている個体もいます。

ヌマエビでも上の個体のように額角の上縁にあるトゲ(鋸歯)がヘンな付き方をしている個体もいます。
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by shingo-ayumi
| 2016-12-26 16:56
| 淡水生物いろいろ
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クリスマス会(2016)
自然関係の活動や仕事をしている仲間たちが我が家に集まりクリスマス会を開催しました。みんなで記念撮影をしようとカメラと三脚を用意しておいたのに結局酔い潰れて忘れてしまい、サカマッキーから写真をいただきました!
この日は狭い我が家に13人が集結しました。
我が家の住人、ホウセキカナヘビのシェンロンくんもパーティに参加です!右はケーキをつくるシバタくん
ユウさんは来るなりシャンパンを爆発させたり、カナブンの幼虫について熱く語り合ったり、途中いきなり生物標準和名しりとりが始まったり、なかなかカオスな会でした!笑
ちなみに僕は宣言通り浴びる程飲み2時くらいにはダウン!他数名は我が家にお泊りし、床に雑魚寝状態で朝を迎えました。
今週は忘年会続きの1週間でしたが、その締めくくりに相応しい大宴会でした。
みなさんお疲れ様でした!そして良いお年を!




今週は忘年会続きの1週間でしたが、その締めくくりに相応しい大宴会でした。
みなさんお疲れ様でした!そして良いお年を!
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by shingo-ayumi
| 2016-12-25 23:08
| その他
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ビオトープの修復作業 in 横浜
横浜にあるビオトープの修復作業に行ってきました。
作業中に見つけたアカテガニ
このビオトープはコンクリートの下にゴムシートが敷いてあるタイプのものなのですが、10年前に敷いたゴムシートの劣化が激しいということで、一度中の生き物や土、水草を出して、新しいゴムシートに張り替える作業をしました。
流れとしては、生き物の救出→中の土と植物を出す→ゴムシートを張る→土と水草を戻す→水を入れる→後日生き物を戻すといった感じです。
〈コマルケシゲンゴロウ〉
ここのビオトープには、横浜市産の貴重なコマルケシゲンゴロウが見られます。その他は、正直あまり面白い生き物が期待できる地域ではないのですが、コマルケシだけはダメになってほしくなかったので関わらせていただきました。
〈ハラグロコミズムシ〉
〈マルタンヤンマ幼虫〉
横浜では、植物の多いビオトープであればたいてい出現するトンボです。
〈アカテガニ〉
一緒に行ったウチダくんが見つけました☆
休憩~
とりあえずこんな感じで完成です。
久しぶりの肉体労働で全身筋肉痛になりました!でも最近はずっとデスクワークだったのでリフレッシュできました。


流れとしては、生き物の救出→中の土と植物を出す→ゴムシートを張る→土と水草を戻す→水を入れる→後日生き物を戻すといった感じです。

ここのビオトープには、横浜市産の貴重なコマルケシゲンゴロウが見られます。その他は、正直あまり面白い生き物が期待できる地域ではないのですが、コマルケシだけはダメになってほしくなかったので関わらせていただきました。


横浜では、植物の多いビオトープであればたいてい出現するトンボです。

一緒に行ったウチダくんが見つけました☆


久しぶりの肉体労働で全身筋肉痛になりました!でも最近はずっとデスクワークだったのでリフレッシュできました。
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by shingo-ayumi
| 2016-12-23 22:55
| 生きものに関する活動
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ヤマアカガエルそろそろ産卵?

先日、偶然石の下にヤマアカガエルがいるのを発見して撮影しました。ヤマアカガエルは、僕の地元付近では1月~3月頃に産卵します。しかし、稀に少し早めの12月から産卵を始める個体もみられます。

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by shingo-ayumi
| 2016-12-20 01:36
| 両生類・爬虫類
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エゾシカとヒグマの肉を食べる
夏に北海道でお世話になった猟師のカネチャンが、エゾシカとヒグマの肉をK研究室に送ってくれたというので、遊びに行ってきました。
〈エゾシカの肉〉
〈エゾシカの肉、調理後〉
〈ヒグマの肉〉
ヒグマの肉を食べる機会はなかなかないので貴重な体験でした。
〈ヒグマの肉、調理後〉
ちなみに、佐野家には、代々「クマを食べてはいけない」という言い伝えがあるそうです!(笑)しかし、なぜクマを食べてはいけないのかその理由は誰も知りません!(笑)佐野家のご先祖がクマに助けられたのでしょうか??(笑)
ウチのジィちゃん曰く、ジィちゃんの曽祖父が、その昔熊野に参拝に行き、その時に熊野から持ち帰った物(それが何なのかよく分からん)を本家の裏山に祠を建てて祀ったことからじゃないか?と言っていました。ちなみに佐野家の本家は岩手県釜石市にあり、その「熊野の祠」と呼ばれる祠は今でも残っているようです。
というわけで、今回佐野家の言い伝えを破りついにクマ肉を食してしまった僕はご先祖に祟られないか少し心配です・・・(笑)



ヒグマの肉を食べる機会はなかなかないので貴重な体験でした。

ちなみに、佐野家には、代々「クマを食べてはいけない」という言い伝えがあるそうです!(笑)しかし、なぜクマを食べてはいけないのかその理由は誰も知りません!(笑)佐野家のご先祖がクマに助けられたのでしょうか??(笑)
ウチのジィちゃん曰く、ジィちゃんの曽祖父が、その昔熊野に参拝に行き、その時に熊野から持ち帰った物(それが何なのかよく分からん)を本家の裏山に祠を建てて祀ったことからじゃないか?と言っていました。ちなみに佐野家の本家は岩手県釜石市にあり、その「熊野の祠」と呼ばれる祠は今でも残っているようです。
というわけで、今回佐野家の言い伝えを破りついにクマ肉を食してしまった僕はご先祖に祟られないか少し心配です・・・(笑)
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by shingo-ayumi
| 2016-12-17 14:25
| 自然を食す
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阿部光典さんが遺してくれたもの
少し前に、神奈川昆虫談話会のメーリングリストで阿部光典さんが亡くなったという訃報が流れ大変驚きました。
阿部光典さんは、僕が尊敬するゲンゴロウ研究家の一人で、神奈川県立 生命に星・地球博物館に数万点のゲンゴロウコレクションを寄贈された方です。
〈神奈川昆虫談話会の花蝶風月165号〉
僕が、神奈川県博に勤務していた頃、阿部光典さんのゲンゴロウコレクションのデータベース化を担当させていただきました。そしてその時の話を自然科学のとびら72号に書かせていただきました。すると、それを見てくださった阿部光典さんが、僕宛てにお手紙をくださったのでした。
〈自然科学のとびら72号〉
あの阿部光典さんからお手紙をいただけるなんて!と思い、急いでお礼とコレクションを見て僕が気付いたことを書いて返信させていただきました。すると、すぐに返信のお手紙を送ってくださいました。
お手紙には、40年前からゲンゴロウにはまったこと、その時から捕虫網をタモ網に持ち替え、ずっと一人でゲンゴロウ採集を続けたこと、北は礼文島、南は西表島まで日本全国を回って採集をしたこと、そして集めた標本を整理しようと思っていた矢先に脳梗塞で倒れ、採集も研究も出来なくなってしまったことなどが書かれていました。
ところが自宅療養の生活をされる中で、僕の書いた「自然科学のとびら72号」を読み、自分の寄贈したコレクションを扱っている人がいる!と、お手紙をくださったそうです。そして僕が返信したお手紙を読んで、再びゲンゴロウ屋魂に火が付き、採集に行くのは無理でも研究ならできるのではないか?と考えられたそうです。しかし、ペンを持つ手も自由に動かすことができずやはりダメかとあきらめざる得なかったことが書かれていました。いただいたお手紙の乱れた文字がそれを物語っていました。
〈阿部光典さんからいただいたお手紙〉
しかし、お手紙の最後には、自分が集めた標本が、若い世代につながったことの喜びと感謝、励ましが書かれていました。僕もゲンゴロウ界の重鎮からこのようなお手紙をいただけたことに感激し、心から感謝しました。
お手紙をいただいてから4年、結局僕は阿部光典さんに直接お会いすることはありませんでした。自分の中ではもう少し成果を出してからそれを持ってお訪ねしたいと思っていたのですが残念です。しかし、大先輩が遺してくださった標本、また知識や経験、想いは本当に大切なもので、それを継いでいかなくてはならないのだとよく理解しました。これからも精進していきたいと思います。
阿部光典さんは、僕が尊敬するゲンゴロウ研究家の一人で、神奈川県立 生命に星・地球博物館に数万点のゲンゴロウコレクションを寄贈された方です。

僕が、神奈川県博に勤務していた頃、阿部光典さんのゲンゴロウコレクションのデータベース化を担当させていただきました。そしてその時の話を自然科学のとびら72号に書かせていただきました。すると、それを見てくださった阿部光典さんが、僕宛てにお手紙をくださったのでした。

あの阿部光典さんからお手紙をいただけるなんて!と思い、急いでお礼とコレクションを見て僕が気付いたことを書いて返信させていただきました。すると、すぐに返信のお手紙を送ってくださいました。
お手紙には、40年前からゲンゴロウにはまったこと、その時から捕虫網をタモ網に持ち替え、ずっと一人でゲンゴロウ採集を続けたこと、北は礼文島、南は西表島まで日本全国を回って採集をしたこと、そして集めた標本を整理しようと思っていた矢先に脳梗塞で倒れ、採集も研究も出来なくなってしまったことなどが書かれていました。
ところが自宅療養の生活をされる中で、僕の書いた「自然科学のとびら72号」を読み、自分の寄贈したコレクションを扱っている人がいる!と、お手紙をくださったそうです。そして僕が返信したお手紙を読んで、再びゲンゴロウ屋魂に火が付き、採集に行くのは無理でも研究ならできるのではないか?と考えられたそうです。しかし、ペンを持つ手も自由に動かすことができずやはりダメかとあきらめざる得なかったことが書かれていました。いただいたお手紙の乱れた文字がそれを物語っていました。

しかし、お手紙の最後には、自分が集めた標本が、若い世代につながったことの喜びと感謝、励ましが書かれていました。僕もゲンゴロウ界の重鎮からこのようなお手紙をいただけたことに感激し、心から感謝しました。
お手紙をいただいてから4年、結局僕は阿部光典さんに直接お会いすることはありませんでした。自分の中ではもう少し成果を出してからそれを持ってお訪ねしたいと思っていたのですが残念です。しかし、大先輩が遺してくださった標本、また知識や経験、想いは本当に大切なもので、それを継いでいかなくてはならないのだとよく理解しました。これからも精進していきたいと思います。
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by shingo-ayumi
| 2016-12-15 00:13
| その他
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ナンヨウツバメウオ(神奈川県産)

ナンヨウツバメウオは、マンジュウダイ科ツバメウオ属の魚で、基本的には南西諸島や八丈など、南の海で見られる種です。幼魚のうちは上の写真のように枯葉に擬態したようなかたちをしています。

ちなみに、今年は三浦半島での目撃例が例年より多いようで、チラホラ情報を耳にします。神奈川県で出会うと嬉しい海水魚です。
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by shingo-ayumi
| 2016-12-12 22:19
| 海
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冬の森たんけん(2016)











※すみません上の写真のヌカエビは間違いでヌマエビでした。

















というわけで、今年も楽しく侍従川流域の森をたんけんしました。
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by shingo-ayumi
| 2016-12-12 00:29
| 侍従川流域
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ジムグリ

今年の5月頃に採ったジムグリが最近ようやくエサを食べるようになりました。ジムグリは、日本固有のヘビで、よく地中や石の下などに潜ることから「地潜(ジムグリ)」の和名が付いています。

おまけに性格は神経質なため、飼育下では結局エサを食べないまま死んでしまったなんて話をよく聞きます。

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by shingo-ayumi
| 2016-12-08 23:38
| 我が家のいきもの
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エゾコガムシ

以前撮った写真から、エゾコガムシを投稿します。


大きさも形態もコガムシに似ていますが、コガムシは脚が褐色なのに対して、エゾコガムシは黒いので簡単に見分けられます。

この写真は、ずいぶん前に、地元侍従川の会で一緒に活動している山田さんと二人で関西を旅した時に見つけた生息地です。エゾコガムシは、田んぼをやめて何年か経ったような休耕田の水溜りにたくさんいました。谷戸にある水生植物が豊富な湿地や池に多く見られる気がします。
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by shingo-ayumi
| 2016-12-06 23:40
| 水生昆虫いろいろ
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