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水辺の自然を中心としたブログです。夫婦でやっています。Kanagawa, Japan


by 佐野真吾、歩海

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クロゲンゴロウ

クロゲンゴロウ_b0348205_12222976.jpg
〈クロゲンゴロウ Cybister brevis,千葉県〉
 クロゲンゴロウについてはとうの昔に投稿したと思っていましたがすっかり抜けていました。本種は20mm~25mmくらいの種で、大型種と呼ばれる種の中では小さい方です。国内では本州から九州、国外では朝鮮半島や中国に分布するそうです。
クロゲンゴロウ_b0348205_12225274.jpg
〈生息地の様子,富山県〉
 生息地は水生植物が繁茂した水深の浅い池、湿地、休耕田、氾濫原などを好みますが、個体数が多い地域や、時期によっては、水田や川の淀み、時にコンクリ池やプールなどに入ってくることもあります。上の写真のようなハス田でもよく見られ、ハスの茎で甲羅干しをする様子が観察されることもあります。
クロゲンゴロウ_b0348205_12223449.jpg
 私の住む神奈川県では絶滅危惧IA類に判定されていますが(神奈川RDB 2006)、おそらく非公式の情報も含めて生息していたのは2005年前後で、現在は絶滅している可能性が高いと思われます。三浦半島も過去の記録はそれなりにありますが、現在は見つかる気がしません。
 ちなみに私の住む観音崎でも2001年に単発の記録があるのですが(角田,2005)、恐らく房総半島からの迷入だと思われます。
クロゲンゴロウ_b0348205_12223832.jpg
クロゲンゴロウ_b0348205_12224406.jpg
 ちなみに東北や北陸に行くとまだまだ比較的多く見られますが、南関東では減少が著しく、少し前まで比較的残っていた千葉県ですら、気合いを入れて探さないと見つからない虫になってしまいました。2001年に記録のようにまた観音崎に迷入しないかなぁと思っているのですが、千葉側ですら少なくなっているので可能性は低くなる一方です。これからの時代、南関東のように各地で減少する可能性が高い虫だと思っています。

 ちなみに私は職場で千葉県某所産の系統を繁殖させています。2022年にとある谷に残っていた生息地が潰されてしまうことになり、急いで回収して繁殖させました。2024年に同じ谷に池をつくったので、増やした個体を放流しようと思っています。なんとか残ってくれると嬉しいのですが…。
クロゲンゴロウ_b0348205_12224981.jpg
〈クロゲンゴロウの幼虫,和歌山県〉
 幼虫の写真をほとんど撮っておらず、唯一まとも?なのが上の写真だけでした。ちゃんと撮っておかなくてはいかんですね…。

 終齢になるとナミゲンの2齢幼虫と間違われることもありますが、頭の形をよく見れば簡単に見分けることができます。


# by shingo-ayumi | 2024-03-01 09:00 | ゲンゴロウ | Comments(0)

トウキョウサンショウウオと水生昆虫の調査で里山へ

 先日、観音崎自然博物館のジュニア生物調査隊でトウキョウサンショウウオの産卵状況の調査に行ってきました。
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〈トウキョウサンショウウオ〉
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 ウメの花も満開の時期を過ぎました。
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〈トウキョウサンショウウオの卵嚢〉
 この地域は他の地域に比べて産卵が早いので、多くの卵嚢を確認することができました。すでに発生が進んで孵化しそうな卵嚢も多く見られました。
トウキョウサンショウウオと水生昆虫の調査で里山へ_b0348205_11022745.jpg
 成体も見つけた。ちなみに数年前にDNAをとるためにシッポを切った個体もいました。ちゃんと生きていてくれて嬉しいです。
トウキョウサンショウウオと水生昆虫の調査で里山へ_b0348205_11023127.jpg
 この日は各ポイントで成体と卵嚢の数をカウントしました。卵を戻す時はアライグマに取られないように、隠すようにして戻しました。
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〈ハイイロゲンゴロウ〉
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〈ミズスマシ〉
 この地域では貴重なミズスマシです。
トウキョウサンショウウオと水生昆虫の調査で里山へ_b0348205_11031161.jpg
 コクワガタの幼虫を見つけました。
トウキョウサンショウウオと水生昆虫の調査で里山へ_b0348205_11031679.jpg
 2月は引っ越しでなかなかフィールドに出られなかったので、久しぶりに楽しいフィールドワークができました。


# by shingo-ayumi | 2024-02-28 23:01 | 田んぼ・里山 | Comments(0)

マルミズムシ

マルミズムシ_b0348205_13393809.jpg
〈マルミズムシ Paraplea japonica, 奈良県〉
 体長2mm程の水生半翅です。多い地域ではどこにでもいる普通種ですが、少ない地域では水生植物が豊富な浅い水辺や少し富栄養な池などを好む傾向があり、場合によっては大量に爆産していることもあります。
マルミズムシ_b0348205_13394278.jpg
 神奈川県では公式な記録が少なく、内陸部での記録もありますが、ほとんどは海沿いや半島部に集中しています。私の住む観音崎でも見られますが、個体数は少なく、生息しているのか、迷入なのかよく分かりません。
マルミズムシ_b0348205_14573210.jpg
〈マルミズムシ,神奈川県〉
 先日、三浦半島某所でマルミズムシの多産地を見つけました。面白い知見を得たので、そのうち発表しようと思っています。



# by shingo-ayumi | 2024-02-22 20:39 | 水生半翅 | Comments(0)

三浦半島の海岸をひたすら歩いて洞窟を探す

 2023年の12月頃から三浦半島の海岸を歩いて海岸洞窟内にいるある生き物の調査をしています。海岸洞窟は足で稼いで探すしかないので、ひたすら歩き回っています。
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 三浦半島の美しい絶景
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 三浦半島には車では入れないところに絶景がたくさんあります。車が入れる所は、海岸の奥深くまで車で乗り入れる人がいて、海岸植生や地面がめちゃくちゃにされていて腹が立ちます。でも逆に考えれば、徒歩でしか入れないところが多いからこそ美しい風景が残っているのだと思います。
三浦半島の海岸をひたすら歩いて洞窟を探す_b0348205_16074145.jpg
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〈コカスリウスバカゲロウの幼虫〉
 砂浜の海浜植生の周りを軽く掘ると見つかります。
三浦半島の海岸をひたすら歩いて洞窟を探す_b0348205_16080613.jpg
 海岸洞窟の中から。 

 三浦半島は一部リアス式海岸が発達しており、海蝕洞窟も形成されやすかったのでしょう。多くの洞窟が点在しており、一つ一つ中に入って調べています。
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 洞窟の中には意外にもいろいろな昆虫が見られます。もっとも洞窟性というわけではなく、比較的気温が安定している洞窟の中に避難していたり、越冬していたりするようです。
三浦半島の海岸をひたすら歩いて洞窟を探す_b0348205_16083262.jpg
〈カタモンハネカクシ〉
 神奈川県(2006)では絶滅危惧IA類に判定されているカタモンハネカクシも洞窟内でよく見られます。
三浦半島の海岸をひたすら歩いて洞窟を探す_b0348205_16084001.jpg
〈ニッポンセスジダルマガムシ〉
 また、地下水が流れ出す滴りにはこのような小さな水生昆虫も見られます。

 洞窟調査についてはもう少しちゃんと調べてから発表していこうと思っています。


# by shingo-ayumi | 2024-02-01 18:00 | | Comments(0)

三浦半島と房総半島をつなぐ本気の池づくり

 先日、観音崎自然博物館ジュニア生物調査隊中学部と一緒に千葉県某所に池づくりに行ってきました。この谷戸にはクロゲンゴロウ、ケシゲンゴロウ、ガムシ、タイコウチ、カミヤコガシラミズムシなどなど希少種が多く残っていたのですが、コアになっていた池が昨年潰されてしまいました。そこで潰される前に急いで採集し博物館で繁殖させて(回収して繁殖までできたのはクロゲンゴロウとガムシだけですが)、新しく造る池に戻そうという計画です。
三浦半島と房総半島をつなぐ本気の池づくり_b0348205_11042357.jpg
 というわけで、今回はいつもお世話になっている地主のN先生に全面協力していただき池づくりをおこないました。N先生にはユンボを出していただき大きな池を掘っていただきました。僕らもスコップを使って新しく5カ所の池を掘りました。
三浦半島と房総半島をつなぐ本気の池づくり_b0348205_11042702.jpg
 ↑1月に裸足で作業するやがいるかい…笑 中3のジョーくんは相変わらずです! 

 さすが鍛えあげてきた中学生たちです。ガンガン掘りまくりあっという間に池が造られていきます。さすがだよ君たちは!

 ちなみに神奈川側の観音崎には近年ビオトープを造ったことによって多くの種が房総から飛来し発見されるようになりました。しかし、供給源である房総半島側でも生息地の保全をしていく必要があります。房総半島はまだまだ自然が残っているイメージはありますが、実際クロゲンゴロウやガムシ、ケシゲンゴロウなどはもの凄い勢いで激減しています。そこで、神奈川側の観音崎でも千葉側でも池を造っていこうということになりました。ちなみに観音崎でも近々新たな池をつくります。
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 というわけで、朝から作業を始めて夕方までミッチリ池を掘ってきました。N先生には10月に捕獲されたばかりだというイノシシのお肉をご馳走になりました。中学生たちは大喜びでした。ありがとうございました☆

 帰りは泥んこでスコップを持って歩いていたので、道行く数多の人たちに声をかけられました…笑 最近ジュニア隊中学部は野党か山賊団のようになってきました…笑
春になり虫たちがやってくるのが楽しみです。


# by shingo-ayumi | 2024-01-31 12:30 | 生きものに関する活動 | Comments(0)